夏休み課題終わらせ隊 ページ14
200hitと評価５票ありがとうございます！
これからも頑張ります！
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イヤホンで音楽を聞いていると、来客を知らせる鐘が鳴った。
「…あ、二人は勉強してていいよ。
私が出てくる」
玄関に来て、鍵を開ける。
すると一人だけ、聞いていない人物が来た。
「…幽凪？なんで？」
「…課題終わらないから教えて〜…」
「よし、可愛いからいいよ。
あ、上がっていいよ」
「お邪魔しまっす！あ、これお菓子！」
「あ、さんきゅ。休憩の時にでも食うか」
「そういや、Aは終わったのか？」
「課題なんて終業式に終わらせるよ」
桜哉君、愚問だよ。
一日頑張れば後はもう遊ぶだけ。
最高じゃないか。
「A、わかんないところがわからない」
「桜哉君が数学得意だから教えてもらえ。
そして古文とか教えたらもうあといいだろ」
「なるほど！そういうことか！」
得意教科を教えて、苦手教科を教えてもらう。
いいよね、私が楽できる。
「それでもわかんないところあったら教える」
「Aお姉ちゃん、私は？」
「幽凪は私が教えるよ。
中学は全体の基礎の基礎だから中学突破すれば後はもう簡単」
コツとかが掴めたらもうすぐだよ。
「ボカロ聞いてるから何かわかんないところあったら教えて」
「ここわかんない」
「すぐか。…あ、そうだ。
ボカロ聞きながら教えりゃいいのか」
「それ、頭混乱しないか？」
「Aはリズムゲームしながら違うボカロの曲聞いてる変人だから。
この間、3DSとスマホしながらボカロ聞いてた」
うわあ…みたいな目で見ないでもらえるかな。
仕方ないじゃないか。
したいことが多すぎて時間が足りなすぎるんだよ。
「ここ、なんだけど…」
「ああ、ここは、ここをこう動かす。
そうしてから…って、わかりにくいか。
例書いたほうがいいか」
紙にペンを走らせる。
そして、どんどん書き足していく。
幽凪は、理解したようだ。
「AさんAさん！終わった！」
「あ、琴葉終わったか。
そしたら他の人の教えとけ」
「了解であります！」
そしてどんどん終わっていく。
最終的に姫名とキリナ、春人が残った。
「…よう、３バカ」
「俺はバカじゃねえし！前の世界では北海道でいい方の高校行ってたし！」
「じゃあなんで残ってんだよお前」
取り敢えずはよ終わらせろよ。
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2018年5月13日 17時
