包帯幹部に衝突したら懐かれたんだが【文スト】【黒の時代】

自殺読本　十四頁目 ページ17

織田作side






ふと、視線を感じた






そして気づく






あぁ、太宰か







(たすけて織田作！なんか先生に頬をいじられてるんだけど！)







言葉にしないからわからないが多分目でこう言っている気がする






しかしなぜ目なのか






わからないがとりあえず目で返事を返しておく







(Aは怒ってるわけじゃないぞ…多分)







すると太宰はさらに不思議そうな目をしてハッとする







(とりあえず止めて！先生とめて！)







…何を止めるんだ？






Aは変わらず太宰の頬を弄っている







そして思い出す







「A、話はしなくていいのか？」







俺は何か用が会って呼び出されたんだが…







『話…？』







不思議そうに首を傾げたと思いきや






ハッとした表情をする






百面相というやつだろうか






いや何にしろ面白いな







『そうだった！幹部の土下座止めてもらおうと思ってたんだ！』







ちなみに今太宰は膝立ちの状態で腕が力なくぶら下がっている






やはりAが頬を摘んでいるからだろう







「ならもう土下座していないから大丈夫だな」







帰るか






A達に背を向けると







『さっちゃん待って！』







呼び止められた







「どうかしたか？」







そういうとAはババーンと太宰の顔をこちらに向けてきた









…どうした？







『触ってみなよこのほっぺ！腹が立つくらいすべすべでもちもちなんだけど！？』







…ほう






そう言われると気になってくる







「お、おだしゃく！？(お、織田作！？)」







すまんな太宰






しばし頬を借りるぞ






手に取ってみると柔らかい






マシュマロのようだ






一度ゆっくりと揉んでみる






これは…






『ね！？いいでしょ』







「あぁ」







なかなかだな






よく揉んでみるとふわふわしている気がする






子供達の頬のようだ







「おだしゃくみゃで！？(織田作まで！？)」








そんな太宰の言葉は聞かなかったことにしておこう






しかしこれなかなかの代物だ







「…安吾にもやらせてやりたいな」







疲労回復に効きそうだからな

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