6話 まさかの… ページ8
虎「おはようございます、A」
『五十嵐会ちょ…じゃなくて、五十嵐様?』
「朝早くお見えにかかってしまい、申し訳ない
しかし急用が入ってしまいまして」キラキラ
…ちっ、朝からキラキラした笑顔ですこと
『えぇ、そうでしたか
私も私も生徒会の身故、少し急がねばならないのですが』
通訳:いいからさっさと要件済ませろ
「それは貴女の時間を奪ってしまっては酷なことでしたね
ご身支度が整い次第せめて星華にお送りしましょう
その間に私からの要件をお話します」
『あら、それはとても光栄なことですわ
五十嵐様にそこまで心遣いをして頂くなんて…』
あー、笑顔が引きつってる気がする……
…まぁ、そんな失態は絶対ないのだけれど
「いえ、私も星華に御用がありましたので
別にお気にしなくてもいいですよ?」
…はぁ?!
声に出そうだったけど、ギリギリ心の中で叫んだ
…ぁ、もしかしてあの小金井の野郎
まじで潰そうか…
『…ぁ、もしかして小金井様のご要件で?』
「えぇ」
…ちっ
『その件は申し訳なく思っておりますわ』
「いえ、こちらにも非はありますので
…では、私は車でお待ちしておりますので」
そう言って一礼して部屋を出ていった
『…ぁー、めちゃ頭いたい』ボソッ
朝食も早めに少し終え、家を出る
そして、五十嵐会長の車へと乗り込んだ
ぁ、髪はあえておろしてあるよ?
結ってたら不自然になりそう、だって本当は長いしね
『お待たせして申し訳ありません、五十嵐様』
「いえ、大丈夫ですよ」にこっ
あー、絶対遅いと思ってる
車が動き出し、沈黙が流れてしまった
『…あの、ご要件は?』
「あぁ、今日の夜19時に会食を行うことをお伝えしに」
『…ぇ、でも』
「お気になさらず、お父様方ではすで決まっていたようで
ご予定は空いておられるはずですよ」
『…そうでしたか、しかしそれだけ…ですか?』
「…お恥ずかしながら、貴女に会いたかった故の口実です」
……真顔…真顔だわ、まじ心真顔てか無心
『…!
あら…五十嵐様たら、そんなこと嘘でしょう?////』
わざと頬を赤くして照れてやる(演技です)
あの方は私を落とすことが目的ですからね
乗るだけ乗って、騙してやりますよ
「いえ、私は本気です
私はもう心は決まっているのですよ?」
『…五十嵐様////
…でっ、では!!今夜お会いになりましょ…っ?』
そういい、車を飛び出し星華校舎に入っていった
「…やっぱり、計算しとるな」ボソッ
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作者名:為人 x他2人 | 作成日時:2018年12月3日 20時