2話 藤堂さんは足が速い ページ3
同じクラスの藤堂さんは
足が速い。
「体育祭の男女選抜リレーメンバーは、速い人で決めるね〜。」
と先生。
「○○、黒尾、」
そう一人一人呼んでいく。
「アンカーは夜久ね。次、女子〜」
「○○、○○____あと、藤堂さん。」
その言葉に藤堂さんは、大きな声で
『はいっ!』
って、返事をするんだ。
(やっぱり好きだなぁ。)
とか、思っちゃって。
ホームルームの時間が終わっても、俺は藤堂さんの事を考えていて
「おい、夜久〜?
「生きてるわっ!!うっせぇな。」
本当に、クロに呼ばれなかったらずっとこのままだったな。
「そんなに藤堂さんが好きなのか?」
好きだよなぁ。そりゃ。
……って、は?
「なんで知ってんの?」
「そりゃあ、あんなに目で追いかけてたらなぁ。」
マジかよ…誰にも言ってなかったんだけどなぁ。
でも
「俺は藤堂さんのこと、好きだよ。」
「ひゅー!夜久くんかっこいい〜♡」
「きもぉ!」
「てかお前、昼休みリレーメンバー校庭集合って言われてたけど、聞いてたか?」
「聞いてなかった」
「だろうな。」
〜〜〜〜
「リレー練だってよ。」
「俺の前の人は…って、藤堂さん?!」
「良かったな。藤堂さん、女子で1番速いらしいし。」
女子で1番速い
藤堂さん…すごい。
俺は集合している藤堂さん達の1番後ろに並んだ。
『あっ…と、夜久くん、アンカー頑張って。』
「うん、藤堂さんも頑張ろうな!」
『そうだね!』
そう笑顔で藤堂さんに言われるだけで
テンションが上がってしまう。
今日も藤堂さんは可愛い。
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作者名:ノア | 作成日時:2020年12月26日 21時