友達のお兄ちゃんはぺがさすっ！【プロセカ】

16.おしゃれをしたい時期なんです ページ21

でも……



「服、どうしよう……」



私は基本、外に友達と出かけないのでおしゃれな服は1着程度しか持っていない。

お小遣いは貯まっているから、えななんに選んでもらうか…？


うん、そうしよう。



とりあえず白スウェットの上から黒いパーカーを羽織り。

チェックのスカートに黒タイツをはく。


これならあまりダサくはないだろう。


ショッピングモールまでは急いでも20分かかってしまう。


遅れるって連絡、しとかないとな……



※



現在時刻12:55。



かなり遅れてしまった。が、えななんと無事合流。



「遅れて…ごめん。」


「別にいいよ。服探したいんでしょ？ほら、行こ。私が全力でコーディネートしてあげるから！！」



何故だか、えななん……絵名は気合いを入れて、モデルさんかよってくらいおしゃれをしていた。



「ほら！まずはあそこ！！WE○O！」


「おしゃれ…私には無縁なところ。」



「いいから！」と絵名に手を引かれ、お店に入る。

半ば無理やり、だが。



「ほら、Aスタイルいいし、なんでも似合うじゃない！ほんと、宝の持ち腐れ……すみません！これとこれ、試着してもいいですか？」



勝手に服を選び、勝手に店員さんを呼び、試着室に連れていかれた。


(もしかして、絵名に頼むべきじゃ…なかった？)

内心こんなことを思いつつ、仕方なく試着してみる。

ほら、やっぱり似合わないよ…



「…ほら、どう？」


「………A、あんた…！！」



やっぱり……




「だぁああぁぁっ！！もうっ、羨ましいっ！！！」


「…勝手に嫉妬しないで。……というか、うるさい。」


「するわ！こんなの見たら！誰でも！！すみません、このまま着て行っていいですか？」


店「いいですよ！お買い上げありがとうございます！お客様、似合ってますね(^ ^)」



えぇ……困るんだけど。


まぁでも、絵名がお代払ってくれたから、いっか。



店「ありがとうございましたー！！」



ちょっと得した気分。



＿＿＿その後も、

絵名にコーディネートしてもらって(無理やり)。

全部奢ってもらった訳だが。



「はぁ〜、羨ましいわ……この写真、全部イン○タに上げるから。」


「…勝手に上げないでよ。」


「残念。もう上げちゃいました。絶対バズるよ、これ！！」


「…はぁ。」




自分から頼んどいて言うのもあれだが。



「…絵名って、スイッチ入るとめんどくさいね。」


「…弟にも言われる。」


ーーーー


絵名の口調迷子。

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