友達のお兄ちゃんはぺがさすっ！【プロセカ】

6.なんでここに…… ページ8

金曜日


ー神山高校ー



ガラッと1-Bの扉を開く。


私はいつも1番最初に来て図書室に勉強に行くのだ。


勉強は嫌いじゃない。

難しい問題が解けたときは嬉しいし、分かっていれば咲希にだって教えられる。


……小学校の頃は、よく咲希と一緒に勉強してたな。



とりあえず自分の机に荷物を置き、勉強道具を手に図書室へ向かう。


※


2階の廊下をずっと進んだ所に図書室がある。


1年生の教室は1階なので階段を登って行く。

この階段を登るとすぐの所に図書室があるからよく通るのだ。


待って、図書室開いてないかも。


朝は基本誰もいないから1階の職員室に鍵を借りに行くのだけど…


とりあえず開いてるか確認に行こう。



あっ……開いてる？

誰か居るのかな。


怖い…でも勉強のためだ。


勇気を振り絞って扉を開く。


ｶﾞﾀｯ!!


「……」



誰も…いない？


なんでだろ。



まぁいいや。


とりあえず扉を閉めて、空いている椅子に座る。



…ん？

空いている椅子……？



隣の机には誰かの勉強道具が置かれていた。


なんだ、人居たんだ。



じゃあ今はトイレにでも行っているのだろう。


気にしないで勉強しなきゃ。



「……『この時の〇〇に入る言葉はなんでしょう。』なるほど。状況的には妥当なのはこの女の子だけど………ここは、その時場所に居なかった工事のおじさんを指している線が濃いかも。」



問題は短い、シンプルな文章だった。



さとしくんは友達の家に遊びに行きます。

行く途中で工事のおじさんに話しかけられました。

「さとしくん、今日も元気だね。遊びに行くのかい？気をつけてね。」

と。

さとしくんは返事をし、さっさと歩き始めた。


友達の家に着きました。

友達の後ろに背の低い女の子が居ました。


女の子は誰かに話しかけています。


「ねぇ、気をつけてね。」


さとしくんはこの言葉にハッとしました。


「うん、気をつけないとね。〇〇。」




A.工事のおじさん ……っと



最近の国語は、こんな問題も出るのか。


国語は得意だからなんの支障もないけど。

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