頭の中見えてます！〜タライで始まるLoveStory〜【文スト】

タライが9つ落ちてきた 甘色 ページ9

とりあえず退院することになった。
………ハッキリ言うとずっと病院の少し固めのベッドでゆっくりとしていたかった………

その日は太宰さんが迎えに来ると言われた。
私は全力で抵抗した、がやはりただの構成員が逆らえるわけもなく今日を迎えたのだ。

でも私はもう逃げたい。
なぜなら………

「・・・・・・・」

今私が乗っている車。
隣の席には太宰さん。
運転席には広津さん。

そしておふたりの頭の上にはピンクのモヤ。
こんにちは〜(現実逃避)

広津さんのモヤには高そうなワインがみえる。
紳士だね。ダンディ。

そして太宰さんのモヤには………



今と全く同じ状況が、

ごめん、全く同じはウソ。
一つだけ違う。

太宰さんの膝の上に私が乗っている。

もう一度言おう。

映像のなかの私が太宰さんの膝に乗っている。

この前の中也さんとの検証の結果モヤはその人が脳内で考えている事ということが分かっている。

え、怖い怖い無理無理なんで？

太宰さん私の事好きなの？
………ごめんなさい調子乗りました。



私はどうすればいいの？

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