鬼殺隊の最強さん。【鬼滅の刃】

40 ページ43

一行は最初、''ときと屋''へ向かった。


炭子、猪子、善子の3人はAの化粧の腕前により女子、更に美人になっていた。


女将「やだ旦那！！こんな美人3人もどうしたんだい！！」


『そうでしょうそうでしょう？1人貰ってくれません？』


女将さんの質問を濁し、適当に言葉を並べた。


女将「じゃあ真ん中の子を貰うよ！素直そうだし」


旦那「ありがとうなぁ旦那」


『いいえ。それでは』


男装したAの顔面と化粧の腕前によりあっという間に''ときと屋''に1名押し付けることが出来た。


炭子、就職決定。




次に炭治郎抜いた3名は''荻本屋''へ向かおうとした。


伊之助「オイ！なんかあの辺人間がウジャコラ集まってんぞ！」


『''花魁道中''だよ。1番位の高い遊女がお客を迎えに行ってるの。あれは''ときと屋''の鯉夏花魁だね。』


伊之助「歩くの遅っ。山の中にいたらすぐ殺されるぜ」


伊之助を至近距離で見つめる人物が1人。その人物は''荻本屋''の遣手。


遣手「ちょいと旦那。この子うちで引き取らせて貰うよ。いいかい？''荻本屋''の遣手…アタシの目に狂いはないのさ」


『''荻本屋''さんですか！ありがとうございます！』


猪子、就職決定。




『…………』


善逸「…………」


『…京極屋に向かおうか。』


善逸「ﾊｲｯ」



売れ残った善逸こと善子とAは最後に本命と言える、''京極屋''へ行った。


Aの潜入任務と、宇髄の嫁の須磨・まきを・雛鶴によって''京極屋''に鬼がいるのは半ば確定していた。


Aが言葉巧みに善逸を褒め称え、''京極屋''に強引に押し付けた。


『この子耳がいいんですよぉ。1度聞いちゃえば三味線でも琴でも何でも弾けちゃうんですよぉ』

『根がとってもいい子ですよぉ。素直です』

『作法も一通り教えたら覚えました。記憶力もいいんですよぉ。女将さんや旦那さんの癪にさわることはしないと思いますよぉ』


女将「うちで貰うよ！！ありがとうねぇ旦那！！！」


『ありがとうございます。それでは〜』


女将はAの男装、とろけそうな声と何よりも美しい瞳に負けたようだった。


こうして''ときと屋''に炭治郎、''荻本屋''に伊之助、''京極屋''に善逸が潜入した。


各々、''鬼''を討伐する為、動き出す。




『成功したね。そろそろ大きい戦いが始まるよ。』


翠恋「遂ニ…ネ」


『もし仮に私達が今追っているのが上弦だとしたら、無惨に一気に近付ける。気を引き締めて行こう。』

作者から→←39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す