鬼殺隊の最強さん。【鬼滅の刃】

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『しのぶさん、先日の潜入任務では定期連絡を引き受けていただきありがとうございました。こちらお礼の品です。どうぞお召し上がりください』


「あら、Aさん。いいんですよ、お礼なんて」


『いや、どうぞ受け取ってください。』


受け取ってください、受け取れません論争をしていると、しのぶさんがある事で口を開いた。


しのぶ「そういえば、アオイと何かあったんですか？」


先程の会話を聞かれてたんだろう。確かにアオイの声は聞き取りやすい。


『あぁ、ちょっと何かありましたね』


このままでは尋問＆お説教が始まるのは容易に想像出来たので、濁す。それをしのぶさんは当然許さなかった。


しのぶ「その何かが気になるんですよ」


『それよりそろそろお礼品受け取ってくれません？』


しのぶ「いいえ、お館様が仰ったのと私の勝手な行動です。どうぞご自分で召し上がってください」


『いや、私が感謝したいので。どうぞ受け取ってください』


しのぶ「……分かりましたよ、貴女は本当に変なところで頑固ですね」


『今まで存在を隠してただけです』


今まで表舞台から降りて8年、潜入任務続きで頻繁に話してたのはなんと鴉。翠恋とだけだった。今話せてるので話したい欲求が爆発してるのだろう。


しのぶ「あとでちゃんと蝶屋敷の皆で召し上がらせていただきますね。それじゃ、私は用事があるので蝶屋敷から出ますが、Aさんはどうします？」


『もうちょっと居ようと思ってます』


しのぶ「ゆっくりしていってくださいね、蝶屋敷の皆、いい子ですから」


『ありがとうございます』


しのぶ「それでは」


そして、しのぶさんは蝶屋敷から外出して行った。




実は私がここに来た理由は2つあるのだ。1つはお礼品を渡すこと。2つはおそらく、という感じで不確定要素だが蝶屋敷に来ている。


気配的に任務に出て行った竈門隊士、金髪断末魔(我妻隊士)、脳筋猪(嘴平隊士)、あともう1人…奴だろう。


不確定要素だったが、やっぱり私の読みは外れてなかった。天才すぎじゃんよ私。


気配を消し、開いていた病室に足音なく入る。


奴が来ることは予想付いていたが、別の用事で来たという予想も捨てきれない。



こっそりと、視線を悟られないように蝶屋敷の庭、玄関を見ると、私が想像していたことと同じことが起こっていた。


私は気配を悟られないように蝶屋敷を出て、一周回って蝶屋敷の玄関の正面まで、足音たてずに行った。

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