六話 ページ7
その山で、彼女は一人の少年に出会った。少女はなぜかその少年に興味を持った。彼女は戸惑い、何なのかを突き止めようと、少年について行った。少年の家の隣に小屋を立て、其処に住んだ。
少年と少女はすぐに仲良くなり、少女はもっと少年のことが知りたくなった。二人は付き合い始めた。双子の兄も、なんだかんだ言いながら祝福していた。
少女は、少年と出会ってから物事を楽しめるようになった。些細なことでも顔をほころばせ、すぐ顔をむくれさせる。幼少期の面影はもうどこにもなかった。
ある日、少女は異変に気がついた。鬼がいたのだ。少女は己の持っている力すべてを使い、朝になるまで鬼をたくさんの薪割り用の斧で朝まで切り続けた。
傷だらけで満身創痍な中、双子に慌てて駆け寄ると、ふたりとも倒れていた。重症な兄の方はもう事切れていた。弟の方はと急ぐと、まだ脈はある。少女は辛いのも、悲しいのも、痛いのも忘れ、無我夢中で山を降りようと山道に行くと、知らない人がいて、彼女はそこで倒れた。
彼女が起きると、知らないところにいた。少年は大丈夫かと慌てて起き上がると、周りの人が止めるのを振り払いがむしゃらに廊下を走った。そこで少年と再開した。彼女は歓喜したが、それもつかの間だった。
”君、誰?” 少年はそう言って小首をかしげた。彼女が絶望するのもつかの間、少年はいきなり頭を抑えて苦しみ、蹲って悶始めた。慌てて医師が駆け寄り、少年を担いで病室に戻る間、彼女は説明された。少年には、記憶がない、無理に呼び起こそうとすると激痛が走る、と。
そのとき、彼女の声は消えた。
大正コソコソ噂話
Aの口調が不安定なのは、わざと口調を変えているから。低い声のカラスから女っぽい声が出たらちょっとな…と思ったからです。本当は、普通の女の子のような口調です。
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みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月22日 10時) (レス) @page22 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年10月13日 19時) (レス) id: f35bb53857 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月6日 19時) (レス) @page1 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天羽ステラ | 作成日時:2021年10月3日 18時