十五話 ページ18
「無一郎…無一郎…大丈夫…?
「Aの声、久しぶりに聞いた。顔を見るの何ヶ月ぶりだっけ。
「私のことより、自分のことを心配して…
「大丈夫大丈夫。すごくいま気分がいいんだ。それにすぐ炭治郎たちのところへ行かないと。
「顔色、すごく悪いんだけど…
「全然大丈夫だよ。それにAだって毒食らってたじゃん。
「大丈夫だよ。多分…
「「ゲホっ
ふたりとも毒が回っていた。
「ほ、ほら、だめじゃん、やすまないと
「Aのほう、こそ。
「ねえ、無一郎。
「何?
「大好きだよ。昔も、今も、これからも。
「うん、僕も。
その髪紐、まだつけてたんだ。
「だって無一郎からの初めての、贈り物だもん。
これがなかったらきっと、私は自分の生きる意味を忘れていたと思うから。
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「A。
「なあに?
Aが傷つくのは嫌なのに、一番傷つけていたのは自分なのだと胸が痛くなる。苦しくなる。
でも、でも、
「こんな僕をずっと好きでいてくれてありがとう。
もう絶対忘れないから、僕のお嫁さんになってください。
Aの熱がたまるのがわかる。こんな顔をしたのを見るのは何ヶ月ぶりだろう。
「はい。喜んで。
その後すぐ子鉄くんが「おめでとうございます!」といって割り込んできて二人ともびっくりしたのは内緒だ。
・
「炭治郎、大丈夫?
「あ、時透くんにAさん…声が戻ったんですね!それに表情も豊かになってる!
「「こっちこそありがとう。
「君のおかげで大事なことを思い出せた。Aのことも。
「そんな…何もしてないよ俺
「みんなぁぁぁ!
「あ、密璃さんだ!
「Aちゃん!もしかして…時透くんの記憶が戻ったの?!良かったぁあ!!
「はい!
「みんなで勝ったよぉ!すごいよぉ!誰も死んでない!良かったぁぁ!
勝利を知らせるきれいな朝日の下で、皆泣きながら笑っていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月22日 10時) (レス) @page22 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年10月13日 19時) (レス) id: f35bb53857 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月6日 19時) (レス) @page1 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天羽ステラ | 作成日時:2021年10月3日 18時