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十二話 無一郎side ページ14

からくり人形を取りに、また外へ出る。



Aは、不思議だ。






初めての合同任務で僕が鬼に傷つけられた時、Aは、いきなり全ての鬼を瞬殺して意識を失った。





正直とても動揺したが、なぜか目が離せなかった。




Aは、怖がっていた。僕が傷つくのを。



お面をして、表情にも出さなかったのになんで怖がっているのがわかったのかはわからない。





でも、その小さい体から目が離せなくて。



その細い腕で、一体何人の命をこれまで背負ってきたのか不安になる。




ああ、きっとこの子はとても優しいんだ。




僕なんかよりずっと。




Aは、僕といる時間が一番長いらしい。




なんでだかはわからない。記憶のない僕への同情なのか、経験の少ない僕への鍛錬なのか。




でも、Aといるときだけ、僕は救われた気がする。









鍛錬は正直、あまり役に立ったとは思えなかった。





刀をうちに来ていたので、新しい刀鍛冶の鉄穴森という人を探そうと思った。



手っ取り早く竈門炭治郎、というやつに聞く。



正直言ってこいつは鈍いと思う。



「鉄穴森っていう刀鍛冶知らない?


「わあ、時透君 今俺の鼻摘んだ?


「つまんだ 反応が鈍すぎると思う

「いやいや!敵意があれば気付きますよそんな


「まあ敵意を持って鼻はつままないけど


「鉄穴森さんは知ってるけど…どうしたの?たぶん鋼鐵塚さんと一緒にいるんじゃないかな?


「鉄穴森は僕の新しい刀鍛冶 鋼鐵塚はどこにいるの?


「一緒に探そうか?


「…なんでそんなに人を構うの?君には君のやるべきことがあるんじゃないの


「ううん、これは俺のためだよ。時透くんのためにしてあげたいから俺のため。それに、人のためにすることは結局巡り巡って自分のためにもなっているものだし。



「えっ?









なんだろう。この会話。懐かしい。愛おしい。





「今君なんて言った?今…今…

「え?ちょうどいいよって…



でもそこで鬼が来てしまい、僕はなんて言ったか聞かぬまま遠くへ飛ばされた。

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設定タグ:時透無一郎 , 鬼滅の刃 ,   
作品ジャンル:恋愛
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みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月22日 10時) (レス) @page22 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
天羽ステラ(プロフ) - コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年10月13日 19時) (レス) id: f35bb53857 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月6日 19時) (レス) @page1 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天羽ステラ | 作成日時:2021年10月3日 18時

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