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結果から言えば、勝てた。勝てたのだが、対障子くんで少し苦戦した。
きっと複腕で聞いていたのだろうが、轟くんが捕縛されたことで一気に警戒心が高まったようで、迂闊に近づくとやられかねないために、それとなく核から離れるように誘導しつつ、逃げの一手を繰り返していた。
疲労困憊、終わったらすぐに帰って寝よう。寧人は置いて帰ろう。あとで文句を言われても知るものか。
「お疲れさん！ 緑谷少年以外は大きな怪我もなし！ ……ただし、渡我少女は氷が頭に直撃したようだからね、あとで保健室に行ってきなさい」
「はーい」
びしっ、と私を指すオールマイトくんに、気の抜けた返事をする。ここでハキハキと「はい！」なんて言える元気はもう無いのだ。
緑谷くんに講評を伝えに、と物凄い速さで飛んでいったオールマイトくんを見送り、生徒は各々、自由に戻っていった。
「麗日ちゃん、大丈夫ですか？」
「大丈夫！ もうすっかり楽になったよー！」
麗日ちゃんは、戦闘訓練のとき、キャパを超える量を浮かせたために、終了後すぐにダウンしてしまった。しばらく隅の方で蹲っていたのだが、私がBチームの二人と戦う頃には復帰していたらしい。
「そっか、よかった！ じゃあ戻りましょうかぁ」
「うん、戻ろー！」
疲れたぁ、とこぼすお茶子ちゃんに同意しながら、更衣室で着替えた後、教室へ向かった。
教室で帰り仕度をしていると、少し賑やかになってきた。訓練の反省会をするらしい。
「渡我はー……って、そういや保健室行けって言われてなかったっけ？」
「げ。行かないで帰ろうとしたのに」
鞄を手に持ったところで、瀬呂くんに捕まる。ブレザーの襟を掴まれ、帰ろうにも進めない。
「はーい、保健室行こうな」
「帰りたいです」
「ダメ」
「今にも寝そうなんです」
「ダメ」
襟を放されたと思えば手を掴まれて、引きずるような形で強制連行された。
随分と長く引きずられたおかげで、摩擦のすごかったであろう上履きに触れたら火傷を負った。少し考えれば熱いのはわかるだろうに、実は私はアホなのかもしれない。
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「瀬呂くんってひょっとして鬼ですか？」
「ヒーロー志望です」
「鬼がヒーローとか」
「鬼じゃないって」
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カナ - トガちゃんの成り代わりは私得ですね。笑更新頑張ってください。 (2019年1月29日 23時) (
レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ@無理ゲーはパス。 - ツインテトガちゃん可愛い (2019年1月14日 14時) (レス) id: e44d61dba0 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 成り代わり！しかもトガちゃん！もう大好きが勢揃いで嬉しいです！更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ハムぴょん - ああ面白いぃぃ！！！とがちゃん好きだから嬉しい！更新頑張ってください！！！！！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: e2495abf65 (このIDを非表示/違反報告)
愛と正義 - めちゃ面白いです！！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
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