何に代えても貴方を守る ―２ｎｄ―

８７, ページ45

なぜ嘘をついている？
自分が切られそうな状況を
理解していないわけではないはずなのに...


Ｑ「...代わりに誰かが死ぬんだぜ...
　 お前さんが死ぬか？」

レ「...ちょ、ちょっと待てって！」

ギ「...ワン......レコ姉ちゃん...」


...さて、どうしたものか
ここで嘘だと言ってもいいけど、メリットもない


サ「...Aなら、分かるんじゃないのか？」


バッと一斉に、私に視線が向く


レ「な、なあ、助けてくれよA！」

ギ「A姉ちゃん...」

Ｑ「答えてくれ、A！」


メリットはないけど、言わなかった時の
デメリットができちゃった。


サラに振られると、答えざるをえない



いや、待てよ？？
ここで私が嘘をつく、あるいは黙秘すれば
予選投票で投票されないか？


役に立たないって分かれば
あるいは協力する意思がないと分かれば
わざわざ残す必要は無いわけだし



『サラちゃん』

サ「...！ A、言ってくれ...」

『私には、分かりません』

ケ「...分からない？」


やっぱりケイジさんは不信感を抱いてくるか


『私は、こたえられません
　期待させて申し訳ないのですが...』


答えられない、否、応えられない
協力する意思がない



さあ、誰に伝わって
誰に伝わらないのだろうか

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