何に代えても貴方を守る ―２ｎｄ―

４９, ページ5

やばい
直感がそう言ってる

このカードを持っていてはいけない
でも...

利用できる...気がする

なんかもやもやする

でもきっと大丈夫


そんな自信がある


『ソウのところに戻ろうかな』



少し早足になりながら、隠し部屋に戻る

『戻ったよ、ソウ』

「ん。...なんか見つけたでしょ」

『うん、あ、パソコンのメールの
　受信履歴も見ない？』

「うん、その前に見つけたものなに？」



そう言われて、カードを差し出す

「...A、これちゃんと読んだよね」

『読みましたけど。それがなんですか？』

「書いてたこと言ってみて」

『これを手にした者へ
　これはもうお前の所有物。決して肌身離すな。
　これは出口へのカギ。
　誰にもカードの存在を知られるな。
　反すればお前は死ぬ。
　だったと思いますが』

私記憶力良くない？
自信あるんだよね

「なんで見せたの？バカなの？」

『死んでないしいいじゃないですか
しかも見せろって言ったのはソウだし』

「そういう問題じゃ...」

『このカードについて教えて』

「...はあ...」

呆れられた


「このカードは...『メインゲームの
　キーアイテムなのは分かるから要点だけ』
　 ...このカードは役職が描かれてるんだ
　１つ目は平民、何の力も持たない人。
　２つ目は鍵番、投票されて処刑されると全員死ぬ。
　３つ目が賢者、特殊な力で鍵番が誰か分かる。」

『なにその乗っ取りやすい役職。
　まあ乗っ取るには危険がつきものか』

「うん、最後がAが拾ってきた身代。
　投票されて処刑されると勝利。
　好きな人１人と脱出できるけど...
　処刑されないと自分が死ぬ」

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