何に代えても貴方を守る ―２ｎｄ― (ページ40)

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８２, ページ40

『...誰を疑うとかじゃない
　誰を決選投票に残すべきか、誰が不要か
　それを結局話し合うしか道は無いと思います』

レ「A、そんなこと...！」

レコさんの反感を買うことは想定内
そのまま私への不安感だけ膨らませてくれれば...

Ｑ「オレは...覚悟を決めたぜよ」

サ「Ｑタロウさん...」

Ｑ「黙って終わるのが...最も愚策じゃ
　だから言う、オレはAと同じ考えじゃ」

ハッキリと、真っ直ぐに生きている
...真っ直ぐすぎる

Ｑ「オレがこれまでの探索や話し合いで
　足でまといや力を感じたヤツ...
　カンナ、ギン、ナオ ...お前ら三人じゃ」

ギ「...！！」

カ「......」

ナ「そんな...！」

『...』

頭の中が、思考が、止まった

カンナ、カンナが？

これ、は、自分が言い出した事...
でも、でも私は...

私は、どうすればいい？

カンナ、は
カンナは、大事で、大好きで

でも、私はシュガーを助けたい
二人とも助けようなんて、多分無理だ

ソウ...ソウが助けるはず
二人できっと、助け合って

＂...自分の命がかかったデスゲームで
　協力など本当にあると思うか？＂

そ、れは

でも、私はシュガーを助けるよ
だから...

＂知り合って間も無い人間に対して
　命をかけて庇おうなんて思わないだろ＂

セイの言ってることは正しいよ、でも

でも、信じたいよ...

自分のこと、シュガーのことで精一杯だから

カンナのことはソウが、ソウのことはカンナが

そんな風に、信じたいの...

＂...それは信じてるとは言わない＂

信じてる、絶対

これは信じてるよ

＂Aのそれは、ただの理想だ
　信頼でも、なんでもない＂

＂理想に溺れるのは、やめろ
　前を見れなければ、全て取りこぼすぞ＂

......分かってるんだよ、それくらい...