何に代えても貴方を守る ―２ｎｄ― (ページ31)

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会場には、腰ほどの高さまでの
奇妙な机が配置されていた

まるで、砂時計みたいな形

ケ｢...来たね｣

Ｑ｢...！お前ら...早かったな...｣

ナ｢...ぅう......｣

ゴ｢...フン、どいつもこいつも
青ざめやがって...｣

ソ｢...なんで...こんなこと...｣

『...始まるんですね』

レコさん、ギンくん、ジョーくん
...シュガーは、何も言わない

目が、合った

映ったのは、数年ぶりの笑顔で

どうして、笑うの

ホ｢うふふ...あら、意外と参加するじゃないですか｣

Ｑ｢ホエミー...！！きさん...！！｣

ホ｢あはは...皆さん、あの机をよ〜く見てください
中々、面白い仕掛けなんですよ〜？｣

...どうやら、本当に砂時計だったらしい

赤い石の詰め込まれた、違和感しかない砂時計

ホ｢うふふ...世にも奇妙な、逆さ砂時計です
　この砂時計が全て上に行った時
　話し合いは終了です｣

どういう仕組みなのか気になるな

今はそれどころじゃないんだけど

ホ「予選投票までは７０分、その後
　決選投票までは２０分、話し合いができます
　それでは、話し合いを始めましょうか」

レ「待てよ！！カンナが...カンナがいねえ！！」

辺りを見回しても、確かにどこにもいない

ソウの方を向いても...いない

ホ「あら...こんなに楽しいことに
　参加しない人もいるんですね」

サ「ちょ...ちょっと待って！！
　カンナは...絶対に来る！！」

ホ「時間は有限です
　彼女はそっちを選択した、それまでです
　サラさんは...選択を間違えてませんね？」

頼む、お願いだから

来てよ、カンナ

もしも、当たるとはいえ勘が外れていたら

カンナは本当に死んでしまうから

ホ「それでは、メインゲームを開始します！
　皆様、好きな机の前に立ってください！」

急かされるように、机の前に立たされる

ホ「それでは、用意はいいですね！
　これよりメインゲームを始めます！」

カンナ...！

「...待って...ください...」