何に代えても貴方を守る ―２ｎｄ― (ページ18)

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６１, ページ18

私はソウとバーに戻った

早い帰還だなぁ...

『カンナ、その...今から話すこと
　聞いてくれる...？』

カ「...はい」

不安げに、だけど力強く頷くカンナ。

『ソウも...ここにいて』

「いいの？」

『うん、いずれ話す気だったし』

私は二人に話し始めた

『私は二年半ぐらい前に親友を亡くした。
　事故とかじゃなくて家の中で。
　空き巣だって処理されてたけど、手口とかで
　殺し屋の仕業なんだなってわかった。
　まあ、私も殺人鬼なんだけどね』

あははって笑ってみるけど
カンナは、ぽかーんっとしてた

目の前に殺人鬼ってわけわかんないか。

『いやまあ、それでなんやかんやあったんだよ。
　これが前置きってやつだと思って？
　で、私が助けようとしてるのはシュガー...
　つまりカイさんなんだよね』

カ「えっ...」

『五年前だったかな最初に会ったのは。
まあ、一方的にえげつない事聞いただけなんだけど。
あ、内容は聞かないで。一般人が聞く事じゃない。
そっから三年前まで一緒にいて
仕事が結構入ったから隣町に行って...
で、親友の京に会ったわけ。』

『でも、事件があってショックだったんだろうね
初めてできた親友が会って半年で亡くなったんだし。
シュガーの事なんか忘れて、ただただ
仕事に明け暮れたってわけ。これが過去の話』

「結構複雑なんだね」

『まあね』

カ｢京さん、のことは｣

『京のことは、皆生き残ったら話すよ』

かなり話は長くなるけどでも話しきるって決めたから

『じゃあここから現在の話ね』