何に代えても貴方を守る ―２ｎｄ― (ページ14)

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サ「名前を教えてください」

？「まずは自分から名乗るのが礼儀だ」

サ「千堂院紗良です、サラで大丈夫です」

『夜永Aです。私もAで結構です』

？「...俺は...やま...山田権兵衛...ゴンベエと呼べ」

あんた偽名のセンスないな！？
ソウの方がまだましだぞ？

Ｑ「...古臭い名前じゃな」

ゴ「あんたなんかハンバーグ丼太郎でしょ！！」

Ｑ「バーガーバーグＱタロウじゃ！」

何したらそんな間違え方するんだよ

サ「私たちに何か言いたいことはありますか？」

ゴ「早く縄を解け...！ブス...！」

『サラちゃんをブスって言ったら
この世の女子の大半はどうなるんだ！？おい！』

サ「ひどい...」

ゴ「うっ...泣き真似だろ...！無駄だ！」

サ「...うぅ...」

『クズの極みですね』

ゴ「い...今のは言いすぎた...！」

サ「では、話していただけますね？」

ゴ「やっぱりウソ泣きじゃない！！言わないわよ！！」

ツンツンとゴンベエの肩をつっつく
さすがに尋問も飽きてきた。

ゴ「なんだ？」

耳に小さな声で囁く

『早く情報言わないと偽名だって事と
窃盗罪じゃなくて殺人罪って事言いますよ？』

青ざめた顔で私を見る

ゴ「なぜそれを...」

『話を聞いていれば自ずとわかる事です、どうします？』

ゴ「悪魔...」

『なんとでも』

またゴンベエは話を始めた

ケ「一体何を言ったんだい？」

『別に何でもないですよ。
でも、すごく楽しいですね』

ケ「凄い悪い顔だね」