ねぇ。-14 ページ15
少し建付けの悪い音がなって、ドアが開いた。
すると真上に先生の顔。
『あ。』
なんだ、あ。って。あ。って。
『入れよ』
『失礼します。』
少し、肌寒いこの部屋は、先生の匂いがする。
この人すごく、いい匂いなんだ。
絶対言わないけど。
『座れば？担任から聞いてっから。』
トントンと、椅子を叩いた。
『失礼します。』
丁寧に挨拶をして、椅子に座ると、
先生は突然吹き出した。
『お前、それなに？』
『いや、先生なんで、ちゃんと、礼儀正しくしとこうと思って。キヨ先生でも。』
『んだよ、俺でもって。』
不服そうに言ったけど、嫌ではなかったようだ。
『別になんでもいいけどな』
そう言って、先生は私の目を見た。
それだけで、心臓が跳ねてしまう。
の、呑まれちゃダメ。
なにもかも見透かしたような目で
少し、微笑んで、
薄くて、形のいい唇が動いたのに、わたしは目を離せなかった。
『んで、どこがわかんないの？』
『…ぜ』
『全部とか言うなよ』
被せ気味でいったその言葉にドキッとした。
バレてたか。
『今回の章は出来んの？もうすぐ単元テストだけど。』
『出来るわけないじゃないですか』
若干キレ気味だった。うん。
『ほんと、お前だけだぞ、こんなんなの。』
『んじゃ、ここの章からな』
そうして、先生は教科書を開いた。
side K
20分ほど、Aに、数学を教えてた
覚えば、初めてちゃんとした、先生として、俺を訪ねてきた気がする。
いや、今までそもそも訪ねることなんてあったけ？
俺が勝手に連れ込んでただけじゃね？
とか思うけど、気にしない。
担任から、聞いてたけど、ほんとに、数学だけ極端に悪すぎる。
たんに、数学が嫌いなのか。
それとも、
俺が嫌なのか。
そんなの知らねぇし、興味もない。
いや、
正直知りたい。
20分もまともに教えたし、もう良くね？
隣に座って、必死に問題を解いているAの顔を覗き込む。
顔が途端に近くなって、
シャーペンを落としてしまった。
『な、なんですか』
威嚇気味に発せられる言葉だけど、それにすらかわいいと思ってしまう。
てかめっちゃかわいいしね(犯罪者感)
少し、楽しませてもらおうかな。
『A、これ外したら、罰ゲームね。』
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わわわわい - 続きがめっちゃきになります！！この作品大好きです！更新がんばってください！ (2018年12月28日 13時) (
レス) id: 0350a0b474 (このIDを非表示/違反報告)
いつき - 音嶺さんの書く作品(？)大好きです！私の知ってる限りは全部読んじゃいましたwwすみませんwこれからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年8月4日 17時) (レス) id: 92e7b0d2b2 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ - 凄く面白いです!!「イケメン嫌いです。」から来たのですが、めちゃくちゃ面白くてビックリしてます!音嶺さんの書くちょっとSなキヨさんにドキドキ(?)してます笑 更新頑張ってください!! (2016年3月21日 21時) (レス) id: 9a8bebbee5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ(プロフ) - コメント失礼します。めっちゃ好きです(唐突) お礼ちゅっちゅすんのめちゃめちゃ可愛いです更新頑張ってください！！！！ (2016年3月14日 22時) (レス) id: 4843b049e3 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - あっ、返事下さってありがとうございます！！！！！！！ (2016年3月13日 16時) (レス) id: 536688b315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音嶺-otone- | 作成日時：2016年3月10日 23時
