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「言うね〜Aちゃん」
『ご、ごめんなさい。一ノ瀬先輩のお友達……ですもんね。言いすぎました』
ばっと頭を下げたが、一ノ瀬先輩がこれで許してくれるだろうか……。
私が先輩の大切(多分)な友達を悪く言ったのだ、許される見込みは無い。
先輩たちの集団に近づきたい周りの女子と同じだ、と思われてしまっただろうか。
「顔、上げてよ」
上げて、と言いながら両頬を挟まれ、少し強引に顔を上げさせられる。
だから近いですっ！
ぽふん。
と、私の頭に先輩の手が乗った。
えぇぇぇぇ⁉︎
「その言葉、真冬に言ってやってくれよ」
『えっ？』
突然の言葉に瞬きをする。
再び歩き出す先輩に追ていきながら顔を覗くと、思ったより笑顔だった。
「アイツ、根は優しい奴なんだよ。顔もそこそこ……というより、普通に良いしな」
『そう……なんですか』
「うん。だけど中学の時にいじめのターゲットにされて。その時から、ちょっと無愛想なんだよね」
『先輩は相川と同じ中学校に通ってたんですね』
「そう。家は少し離れてるけど、昔も今もよく遊んでるよ」
『ゲームしてそう』
「正解」
どうしよう。
私、本当に相川を傷つけちゃった。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう……！
「そんな思い詰めた顔しなくてもいいよ」
先輩がそっと肩を叩いた。
「真冬がAちゃんのことを呼んだんでしょ？アイツ、心開いた人にしかしないから、そういうの」
『私が……相川に心を開かれてる？』
「そう。だからさ、今度真冬に流行りの髪型とか教えてあげてよ。俺、そういうのは疎いから」
にこっと微笑んだ先輩は、本当にかっこよかった。
心を開かれている……そんな言葉に密かに使命感を抱いた。
「ふふっ。Aちゃん可愛いな」
『へっ⁉︎』
突然頭上に置かれた手と言葉に言葉を失う。
「明日からさ、俺と一緒に学校行こうよ」
これはどう答えるべきですか＿＿＿？
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絵鞠(プロフ) - ぬいめさん» ありがとうございます。期待の真下にあるような作品かもしれませんが、頑張ります！ (2022年12月28日 18時) (
レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
ぬいめ - 素敵なお話ですね！続きが凄く気になります、これからも更新頑張って下さい！ (2022年12月19日 20時) (レス) id: b9e070215e (このIDを非表示/違反報告)
夢猫 - いつまでも待ってます！無理なく頑張ってください！ (2022年10月20日 20時) (レス) @page39 id: f1d57ac7c3 (このIDを非表示/違反報告)
絵鞠(プロフ) - 夢猫さん» ありがとうございます。とてもゆっくりな更新ではありますが、待っていてくださいね！ (2022年10月16日 13時) (レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
夢猫 - 初見です。夢主ちゃんとまふくんのとても可愛い日常生活を毎回楽しく読ませてもらってます｡これからも頑張ってください❣️ (2022年10月4日 16時) (レス) @page37 id: f1d57ac7c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵鞠 | 作成日時：2022年3月18日 16時
