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「あのさ、Aちゃんと相川君は付き合ってるの？」
キュッと握られた手、曇りなき瞳に、思考が停止する。
唾を飲み込むような表情で渥美さんの後ろに立つ二人も私を見つめる。
真冬と仲が良いのかと、一ノ瀬先輩に聞かれたことを思い出す。
『付き合ってないよ』
「えっ？」
えっ？、じゃないよ。
誰があんな陰キャと付き合うものか！
「じゃあ、天宮君は？」
『友達』
「坂田君」
『ちょっと仲良しなクラスメイト？』
「い、一ノ瀬先輩！」
『先輩』
とりあえず、関わりのある男子全員の名を挙げられた気がする。
「なんだ、そうなんだ」
息を吐いて渥美さんが言う。
そうだ、そうなんだよ。
「じゃあ、男子たちは……的な……を寄せて？」
「男子の……散って、でもAちゃんは……て？」
「それで……ってこと？」
きゃーっ！
身を寄せ、なにやら嬉しそうな悲鳴をあげた三人。
うん、今雨音がすごく大きいんだ。だから聞こえないんだ。
窓の方に目をやると、小さな水滴がついては落ち、やがて他の水滴と合わさり大きな水滴になっていった。
さっきよりずっと強く降っているみたい。
雷も鳴っている。
ちょっと怖いな。
その時、ガラッと大きな音がした。
部屋に多少の明かりが入る。
近くに雷でも落ちたかな。
でも、おかしいな、今光ったのは外じゃない。
「＿＿Aちゃんっ！！」
どうしてだろう。
ここに居ないはずの天宮君の声は、廊下側から聞こえた。
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絵鞠(プロフ) - ぬいめさん» ありがとうございます。期待の真下にあるような作品かもしれませんが、頑張ります！ (2022年12月28日 18時) (
レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
ぬいめ - 素敵なお話ですね！続きが凄く気になります、これからも更新頑張って下さい！ (2022年12月19日 20時) (レス) id: b9e070215e (このIDを非表示/違反報告)
夢猫 - いつまでも待ってます！無理なく頑張ってください！ (2022年10月20日 20時) (レス) @page39 id: f1d57ac7c3 (このIDを非表示/違反報告)
絵鞠(プロフ) - 夢猫さん» ありがとうございます。とてもゆっくりな更新ではありますが、待っていてくださいね！ (2022年10月16日 13時) (レス) id: b2d7297930 (このIDを非表示/違反報告)
夢猫 - 初見です。夢主ちゃんとまふくんのとても可愛い日常生活を毎回楽しく読ませてもらってます｡これからも頑張ってください❣️ (2022年10月4日 16時) (レス) @page37 id: f1d57ac7c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵鞠 | 作成日時：2022年3月18日 16時
