甘く、淡く

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彼女からの連絡に一切返事もせず、待ってる場所が見えるところで彼女を監視した。





いつまで待てるの、俺の事。





……捨てられたって、おもう？






俺のこと、待っててくれる？





松村｢ごめんね、明日だと思ってて……俺、今日スマホ修理出しに行ってて、九時くらいにやっと見たんだ。｣



｢ううん……そっか。｣




平然と嘘をついても信じてくれた。





……あれ？俺、今ときめいた？





森本｢……マジでお前何考えてんだよ｣




松村｢……何が？｣



森本｢修理とか嘘だろ？！俺とふつーに連絡してたじゃん！｣



松村｢試しただけ、明日ちゃんとデートするから。｣




森本｢……マジで何がしたいの？｣




松村｢俺の事ほんとに好きなのかなって｣



森本｢ほんとに好きでもあんなんじゃ離れてくよ！普通！付き合ったばっかだし！｣



松村｢けど待ってくれてた……大事にしたいと思ったよ、俺も。｣




森本｢そんなんで北斗と付き合うの見てられねーよ｣





悲しいのか、怒ってるのか。




そんな声で慎太郎との通話は切れた。




……でも決めた、大事にする。




もう、あの人は忘れるから。




彼女を好きになりたい。

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