甘く、淡く

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京本｢今日はありがとう。ごめんね、服の指定とか。｣


｢ううん。｣




車に乗ったら、スタート。




京本｢A、夜はどうする？｣




｢どこかで食事でもする？｣



京本｢そうだね、そうしようか。｣





京本くんの家はまあ、……お金持ちで。



それが、京本くんが裏でグレる原因になったとか、京本くんは言ってたけど。





京本母｢あなたが大我の彼女さんね！……可愛い方ねぇ〜｣




足元から頭のてっぺんまで見られているような。




控えめに言っても怖い……ような。




京本｢……僕達はデートがあるのでもう、これでいいですか？｣




｢あの……こちら、良ければお召し上がりください。｣




京本｢あ、母さんが好きなやつ……俺が言ったの覚えててくれたの？｣




｢はい、大我さんがお母様がこれが好きで、よく召し上がるって仰ってたので……｣




これも打ち合わせ通り。



けど、これでお見合いが無くなっても……どうかなるの？





京本｢……今日はありがとう。｣




｢ううん。……京本くん、今はそんなに気を張らなくてもいいよ？｣



京本｢へ？｣




｢ずっと、息苦しそうだったから。｣





京本｢……決めた、君と結婚する。｣




｢え？｣




京本｢俺のものになってくれない？｣

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