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.your side
「おはよう」
彼の家から直接大学へ向かい、無事講義までに教室へ入ることができた。酔いの抜けきらない様子を見た友人たちはわたしをからかってきたが、まさか恋人と別れたとは言いづらく適当にお茶を濁した。
講義までに時間があるなと腕時計を見たところで、ネックレスとイヤリングの存在を思い出す。折角手元にあるのだからつけても良いかと思い鞄を探った。
「……あれ」
イヤリングの片方が見つからない。しかしどこかで落とした記憶もないので、もしかすると彼の家にあるのかもしれない。
鞄を探ったわたしを見て恋人から連絡が来たのかなと未だ朝から恋愛話に盛り上がる友人にため息を吐く。けれどもこの子ならば知っているのではないだろうか。
「ねえ、喫茶ポアロの場所って分かる?」
安室透の職場。
今日は休みだと言っていたから行ってもイヤリングは当然ないだれう。折角教えてもらったから行こうとは思っていたけれど、まさかこんなに早く再会することになるとは。
友人はすこし目を目開き、まさかAまで店員さんの虜だったとはと呟いたもののわかりやすい順路を教えてくれた。
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作者名:ism | 作成日時:2018年8月11日 19時