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「騙されたっていい。あなたが思うよりずっと意地悪だもの」

あの時のバー、あの時の席。

カクテルの味が残る口で、眼前の男性にキスをした。少しだけ驚いた彼の顔がカウンターのグラスに写っている。

「嘘でしょう?」
「嘘じゃないの」

唇を離し、彼の顔を見つめる。
不思議なことに、先程までのカクテルの味は全くしない。喉奥には違うお酒の味が貼り付いていた。あの日飲んだお酒と同じ味だ。

ようやく銘柄を思い出した私は、その名前を口に出した。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ism | 作成日時:2018年8月11日 19時

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