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｢Aくんには入間くんの臨時SDになってほしいんだよね！｣
『うお…マジ、すか…でも俺そんなオペラさんみたいに悪魔に仕えるってできる気しないっすよ』
｢大丈夫、SDと言っても仕事は入間くんの護衛だけ！臨時だから期間は入間くんがバビルスを卒業するまで…どうかな？｣
『……』
心の声は聞こえないのではっきりと言う。
物凄く…面倒臭い。
いやもちろん、”イルマくん ”という孫自体には何の罪もないし問題もない。ただSDが本当に面倒臭い。出来る気がしない。
自分で言うのもなんだが、俺は典型的な悪魔みたいな人物である。
飽きが来るのは早いし、面白いものにしか興味は湧かない。
仮に、理事長に見せられた”イルマくん ”の写真が常識を逸脱したものだったら、俺は即座に頭を縦に振っただろう。
しかし見せられたのは幸せそうな食事のシーン。何気ない、日常の瞬間を切り取ったものだった。
だが、どれだけ面倒臭く感じても俺は頭を縦に振ることしかできない。
魔界は圧倒的な上下関係が成り立っているからだ。これに逆らうのは至極難しい。
それに加えて、理事長からの無言の圧。
邸宅の前に立った時と同じの、まるで押し潰されそうな圧があった。
理事長は笑顔だ。笑顔だが、その笑顔の裏にはひどく冷淡な圧力がある。
『…………』
そこから俺が首を縦に振ったのは、想像に難くなかっただろう。
＿＿
｢サリバン家臨時SD就任おめでとうございます、A様｣
『オペラさん…俺のこの顔見ておめでたいと思えます……？』
｢いえ全く｣
『でしょうねぇ！！！』
理事長の部屋を出て、俺は帰路についていた。
オペラの後ろを歩きながら、俺は本当に厄介なことになってしまったと思う。
溺愛っぷりから見るに、”イルマくん ”に何かあったら今度こそ俺はクビが飛ぶ気がする。職とかではなく、物理で。
三傑の権力を考えれば俺のクビなんてひとっ飛びだろう。
地獄が長引いたようなもんだ。こんな苦行を課すならいっそ殺してくれ…理事長……。
｢入間様の詳細に関しましては、また後日理事長からあると思います｣
『えぇ…はい……』
｢他に何かありましたら、次は私の方から出向かいますので。それではお気をつけてお帰り下さい｣
『はーい…』
簡素な見送りのもと、俺はくるりと方向を変えて理事長の邸宅を後にする。
大変なことに巻き込まれてしまった、そんなことを考えながら。
◆
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ごぼろん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！主人公の性格好きすぎるっ(笑) (4月20日 19時) (
レス) id: 8df60f87e3 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のBAKA - ふぁあああ超よかったです、、、。 (3月4日 22時) (レス) @page29 id: c9bdcb4418 (このIDを非表示/違反報告)
白亜紀(プロフ) - 抹茶ねこ。さん» 抹茶ねこ。さんこんにちは！薬学いいですね！！貴重なご意見ありがとうございます〜！ (9月29日 19時) (レス) id: 307c896a12 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ねこ。 - こんにちは！非ログですが楽しく読んでます⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ 担当教科、薬学とかどーでしょ!?(*´ ꒳ `*) (9月29日 17時) (レス) @page13 id: ab71a77d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白亜紀 | 作成日時：2023年9月27日 16時
