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スキ魔 ページ24






夜。教師寮にて。


俺はソファでキャンプ関連の雑誌を読んでいた。溜めていた仕事が山積みでしばらく行けないので、こうして触れていないとストレスが今度こそ限界突破する。過去の俺を殴りたい。


ソファの向かいのテレビでは、去年のアクドル大武闘会(うんどうかい)の録画が流れている。
流石に流しすぎだろ。全然まともに見てないけど俺ですら内容あらかた覚えたぞ。



「そういえば入間くんがカルエゴ先生を使い魔にしたって聞いたんだけどマジですか?」



イフリート先生がピザのメニューを見ながらふと呟く。

現場にいた教師はカルエゴ先生の他には俺だけだったから、俺に聞いているのだろう__誤魔化す必要も無いので『まじっすよ』と返す。



「どんな経緯でなったんですか?カルエゴ先生にはちょっと聞きづらくて」


「俺も気になる!悪魔が悪魔を召喚するなんて前代未聞だし!」



イポス先生の問いにムルムル先生が乗っかってきた。

興味津々といった視線を受ける。まあ今のカルエゴ先生に聞くのは地雷も同然だろうし、俺に聞くのは納得できるけど。


経緯…経緯といっても途中までカルエゴ先生を召喚した純粋なイルマくんに、ちょっと悪知恵を吹き込んだだけなのだが。


まあそのせいでカルエゴ先生がちょっと使い魔になってしまったけど。




……ん?これって結果的に俺カルエゴ先生の恨みを買ったのでは?


やっべ、後先考えなさすぎた。




変な汗がだらだらと垂れてくる。雑誌の内容が急激に頭に入ってこなくなった。


まあなってしまったものは仕方ないし?俺が気にするだけ無駄である。多分俺が何もしなくても使い魔になるのは免れなかっただろう。俺に責任は無い。無いに決まってる。



「A先生?」



イポス先生に呼ばれて我に返る。あ、そうだ、経緯を聞かれてたんだった。



『…えーっと、実はぁ…』



とりあえず後のことは全部未来の俺に丸投げして、俺は大袈裟に表現するなどの脚色を加えて経緯を話すのであった。




05 / 少女クララ→←〃



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ごぼろん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです!!主人公の性格好きすぎるっ(笑) (4月20日 19時) (レス) id: 8df60f87e3 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のBAKA - ふぁあああ超よかったです、、、。 (3月4日 22時) (レス) @page29 id: c9bdcb4418 (このIDを非表示/違反報告)
白亜紀(プロフ) - 抹茶ねこ。さん» 抹茶ねこ。さんこんにちは!薬学いいですね!!貴重なご意見ありがとうございます〜! (9月29日 19時) (レス) id: 307c896a12 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ねこ。 - こんにちは!非ログですが楽しく読んでます⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ 担当教科、薬学とかどーでしょ!?(*´ ꒳ `*) (9月29日 17時) (レス) @page13 id: ab71a77d12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白亜紀 | 作成日時:2023年9月27日 16時

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