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開幕 ページ28

鍵を掛けて戻ってきた俺はベンチに影が2つあることに気付き、座っていた場所が空いてるかを確認することに。
もし誰かが座ってるなら別のベンチに移動か帰ろうと決め、影へ歩いていく。

「?」

座っていた青年は立っており、もう一人、30代並の男と対面しており、何やら言い合っている。喧騒な感じじゃなくお互いが語りあってるような……。

「……最後は、任せたぞ」

「はい」

と、この会話だけ聞こえ男の頼みに頷いた青年はリュックを担ぎ公園から去っていく。
俺が自転車を置いた出入口とは反対の場所から公園外へ歩いていった。

「……」

シリアスな会話をしてようだ。
二人の顔は悲しげで、青年は絶望を、男は殺意を露にし語っていた。

流石に残っている男の脇を通りベンチに腰掛けることは出来そうにない。公園内のムードもこの男が冷ましたので居心地が最悪。

帰ろうと踵を返し自転車へ歩いていくがグシャリと耳に痛い音が聞こえた。

「……え?」

何か柔らかいものを踏み潰している音に、そして急に身体中に寒気が襲ってくる。

不意な感覚に思わず身震いを起こし体を縮こませ耐えるが、俄然踏む音とブチブチと千切れるような嫌音が耳に入る。

「(なにが……一体なにしてんだ?)」

聞きたくないとばかりに、まだ身震いが止まらない体を動かし自転車へと歩く。


歩く
歩く歩く
歩く歩く歩く


「は、はぁ、っ……は、」

そうして、止まらない嫌音が徐々に聞こえなくなった辺りで俺は奇怪な音の元凶に目を移す。

「……あ」

目が、合ってしまう。

逃走→←告げる鐘



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snow white(プロフ) - ルージュさん» ルージュさん、感想ありがとうございます。今回は主人公が原作知識を利用して事件を追う全員より一歩先を行く展開にしました。楽しんでもらえて良かったです。 (2014年9月11日 2時) (レス) id: 5ccd98dec8 (このIDを非表示/違反報告)
ルージュ(プロフ) - ひとまず完結おめでとうございます。この作品がまた見られて嬉しかったです。オリジナルの展開だったので、読んでて楽しかったです。これからも頑張ってください。長文失礼しました。 (2014年9月10日 21時) (レス) id: 9c13532e74 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - ★黒猫★さん» 感想どうもありがとうございます(^o^)頑張って更新します! (2014年9月3日 12時) (レス) id: 5ccd98dec8 (このIDを非表示/違反報告)
★黒猫★(プロフ) - とてもおもしろくて続きが楽しみです( ^ω^ ) 更新がんばってください! (2014年9月3日 1時) (レス) id: a547ed74fa (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - ご質問、ご希望の際は、こちらからどうぞ (2014年8月31日 11時) (レス) id: 5ccd98dec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:snow white | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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