強弱の胃袋 ページ19
「へ〜、料理出来るって本当なんだ〜」
「意外ですか？今の世の中料理の出来る出来ないが重要なんですよ」
偉そうに答えるも俺だってこの世界に来る前はお母さんに作ってもらってたから、見ていて覚えることが出来た簡単なものしか作れはしなかった、けども今はよく作ってるために一般人レベル。
「うん！ 普通の味だけど美味しいよ！」
「……どうも」
笑顔で毒を吐いてきたため反応が遅くなった。
もう少し言い方がないだろうか？
段々、段々と印象が壊れていくけど、映画と現実はこうも違うものなのか？
ツインタワービルで沢口さんと話していた時がイメージの全盛期かもしれない……。
それとも仕事とプライベートの使い分け？
映画じゃ仕事で敬語しか使ってないし……後日談も無いし、出てきてないし、プライベートの口調なんて知らないもんな。
これが普通なんだろうか？
ヨーコさんも沢口さんも。
「菜三木くん？私の顔見てどうしたの？」
「……いえ」
「はっ！ まさか私を……」
「興味ない」
「まさかの一言！？」
やべっ
つい敬語抜きで反応してしまった。
それより今の会話で沢口さんは菊枝さんの影響を受けてる可能性が出てきたなぁ。
前に菊枝さんとした会話に酷似してるし……。
「美味しい！これも！」
「……食べますね」
「うん！菜三木くんの料理美味しいから！」
「……」
腹の心配をしたが、先程の状態が嘘のような食べっぷり、正直あれは演技だったのか？と疑いを持つほどだ。
食べる量も菊枝さんと似てるし、なにかと影響を受けすぎじゃないか？あちらは色々と謎が多い人だけど、ついでにやや変人だし……。
「夕食は一緒に作ろうね」
「構いませんけど……」
ハイテンションな彼女の誘いを受けたけど、いい加減に聞くべき事がある。
「……菊枝さんに頼まれたんですか？」
動かしていた箸が止まった。
「……やっぱり分かっちゃった？」
「来た時からそうだと分かってましたよ」
朝に菊枝さんから今日と明日は帰ってこないと伝えられ、数分後には沢口の登場。おまけに一日中いますよ〜とばかりに三食飯の食材。
気付かない方がおかしい。
だから無理矢理でも部屋に留まろうとした行動も納得がいっていた。この人はすぐ寝たけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
snow white(プロフ) - ルージュさん» ルージュさん、感想ありがとうございます。今回は主人公が原作知識を利用して事件を追う全員より一歩先を行く展開にしました。楽しんでもらえて良かったです。 (2014年9月11日 2時) (
レス) id: 5ccd98dec8 (このIDを非表示/違反報告)
ルージュ(プロフ) - ひとまず完結おめでとうございます。この作品がまた見られて嬉しかったです。オリジナルの展開だったので、読んでて楽しかったです。これからも頑張ってください。長文失礼しました。 (2014年9月10日 21時) (レス) id: 9c13532e74 (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - ★黒猫★さん» 感想どうもありがとうございます(^o^)頑張って更新します！ (2014年9月3日 12時) (レス) id: 5ccd98dec8 (このIDを非表示/違反報告)
★黒猫★(プロフ) - とてもおもしろくて続きが楽しみです( ^ω^ ) 更新がんばってください！ (2014年9月3日 1時) (レス) id: a547ed74fa (このIDを非表示/違反報告)
snow white(プロフ) - ご質問、ご希望の際は、こちらからどうぞ (2014年8月31日 11時) (レス) id: 5ccd98dec8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：snow white | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2014年8月31日 7時
