65話【花粉】ha ページ44
hm「花粉症多すぎやろ」
まだ2月に入ったばかりだと言うのに、医務室は花粉でいたる粘膜を刺激された者で溢れていた。
鼻水に苛まれ、ひたすらに鼻を擤む者もいれば、身体中の水分がそこに集まっているのでは無いかと錯覚するほど涙を流す者、はたまたその両方もいた。
勿論、発熱する者や、目元を冷やすのを我慢して温める者もいた。
軍医であるほめふみはは、朝から花粉による体調不良を訴える者の対応に追われている。
K「あぁっ゛しゃべれん」
ha「微熱だったわ゛」
km「ゔぇっくしょん」
幹部も然り。
喉を痛めたり発熱を訴えたり。特にKは重症な様で、ティッシュ箱ごと消費しそうな勢いである。
ほめふみははカルテを片手に、各々の相性の良い薬を処方している。
集中力が切れてきたのだろうか、カルテに書かれるドイツ語が段々解読不能な文字になって来ている。
まぁそりゃ面倒だろう。
hm「花粉くらい常備薬でどうにかしろや！！一々来んな！！！」
ダン、と机にペンを叩きつけ、柔らかな椅子に身を投げ出した。
hm「花粉予報くらいちゃんと見とけ！自己管理！！」
一人でわーわーと騒ぐほめふみはに心配の眼差しを向けるすぬくん、差し入れ片手に引いた目で見つめるノラア。
二人は「さっさと戻ろう」とアイコンタクトで頷き合い、そーっと飲み物と軽食を置いて医務室を出て行った。
K「花粉症ってなんでこんなきっついねん」
km「ほんまに。何で僕らだけこんな苦しまあかんねん」
hm「まぁ、ほぼ遺伝やし。服変えたりするだけでだいぶ違うで」
漸く人の波が落ち着き、いつも通りの静かになった医務室で、かみぶくろとKとほめふみはは愚痴を垂らしている。
ha「こちとら微熱で仕事してるんですけど。鼻水如きでサボるのやめてもらえますか」
はぁなは聞き取りにくい鼻声で書類片手に医務室へ入ってくると、かみぶくろと一箱のティッシュ箱を引っ掴んで出て行った。
hm「総統は忙しそうやな」
K「体調不良でも働かされてるやーん」
花粉なんて無くなれ。そう久しぶりに願った日だった。
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かみぶくろ*(プロフ) - ぐさん» 純水はほとんど電気を通しませんが、一応川だったので行けるかなぁというふわふわした認識で書いておりました。水というセリフは川の水ということで（）えーっと見逃してください☆（曖昧な解釈でお手数おかけしました。これからもどうぞよろしくお願い致します） (2022年12月17日 2時) (
レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
ぐ - 素敵なお話でした。続きを読ませていただける日を心待ちにしております。(私のコメントが不快でしたら、消していただいて構いません。深夜にコメント失礼いたしました。) (2022年12月17日 1時) (レス) @page34 id: 017b983cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐ - すいません…非常に面白みの無いことを言います…。水は電気を通しません…。ただし、川の水などの不純物を多く含んだ水はイオンが入ってるので電気通ります…マジレスおもんないっすよね…すいません(じゃあするな？誤った見識は専門職として見逃せないのです) (2022年12月17日 1時) (レス) @page34 id: 017b983cf1 (このIDを非表示/違反報告)
カゲ - レインが…二人…？！ (2022年11月4日 6時) (レス) @page23 id: c6fc8570f0 (このIDを非表示/違反報告)
和不可狐(プロフ) - やべぇ…御札大量生産せな…(震え)あ、元みずきです… (2022年10月23日 2時) (レス) @page22 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A's【アライアンズ】 x他3人 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年5月14日 23時
