マフィアに檸檬を送ろう【中原中也】

檸檬１５ ページ15

「先程は失礼なことを言ってしまい


すいません…」


私は昼食の後中原幹部の執務室に行った。





今回の任務の件とその他の仕事について、
中原幹部にお話しする前に




謝罪をするためだ。


「俺は気にしてねぇ。
俺の方こそ勘違いして悪かったな」



「いえ、」




嗚呼！！素敵だ！お優しい！！




私の脳内は中原幹部の事でいっぱいになってしまっていた。






「で、今回の任務に関してだが、…」



「はい、殲滅の件ですね」


私は一旦脳を仕事状態(仕事モード)にする






．









．





が、脳は結局中原幹部の事でいっぱいになってしまった。






中原幹部の言葉を一語一句聞き漏らさない様に、資料片手に美しく座る中原幹部のお姿を見逃さない様に全神経を集中するのだ。





「って、事で殲滅は明日の日没で任務開始でいく。いいかｧ?」




「私は大丈夫です」




一時間程任務について話した。

時計をチラリとみる、



あと、少しで3時か…


にぃさんの処にはことあと直ぐに行けば間に合うだろう。




「…手前は、もう仕事は終わりか？」


「えっと、首領からの書類整理や中原幹部に確認してもらう資料はもう無いので今日の仕事はもうないですね。」


「そうか」


「この後は、にぃさんの実験の手伝いしたのち、黒蜥蜴所属の立原君に銃の練習に付き合って貰うだけですかね…」



「立原とは仲がいいのか？」



「銃に関してお互いに指導し合っている程ですね。銃はある程度使えますので、明後日の任務に向けて調整をしていきたいところです。」



あ、体術もある程度できますよ、と付け加える。

中原幹部には到底及ばないけれど…
自分の身は守れる自信はある。




「銃に、体術…

お前の兄同様科学の知識もあったな。





それに異能があるならもっと早く上にいけたんじゃねぇのか？」




ﾄﾞｷｯ、


「実は…一回中原幹部の他に補佐をしたことがあるのですが…」



「へぇ、誰だ其奴は？」









あんまり触れて欲しくなかったな…









.









．





「だ、太宰元幹部で、す」





そう、この世で中原幹部が最も大嫌いな人

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