バレッタ ４９ ページ14
「ｯ！？
与謝野さん、
いつから気付いていたんですか」
「(消えない、
それを否定しないということは
夏木はやっぱりまた
妾の前から消えてしまうのだろう。
高校生の時と同じく…)
…夏木が、
この世界の事を探偵社で話そうとした時さ。
あの時のアンタは覚悟の眼をしていた…
まるで、高校時。
アンタが最後に
妾の前に現れた時と同じ眼だったからさ。」
「そうですか…」
はぁ、
やっぱり、与謝野さんには敵わないな
僕と与謝野さんの間に静寂が支配する。
「で、如何なんだい？
今度はさよならを云わずに
消えてしまうのかい？」
「ｯ」
与謝野さんの悲しそうな顔を僕はつい逸らしてしまった。
嗚呼、なんて言葉を返せばいいんだろう。
僕にはこの手の指十本で数える程度の友達がいない…
だから、
どう言葉を与謝野さんに云えばいいか
全然見当もつかない…
「、僕もよく分からないです。
でも、今度は直ぐに会えると…
思います。」
この世界の
"物語"の次の章が終わるまでは…
「…そうかい。
なら、妾はいいよ。
ちゃんと会えるんならね」
与謝野さんは家の扉に手をかける。
「身体に気をつけるんだよ。
アンタは何気に身体が弱いからね…
だから…？
夏木？」
反応が無いことに不思議に思って
妾が振り返ると
夏木は消えてしまっていた。
「ﾅｯ、」
辺りを探しても夏木の姿は見つからない…
「はあ、」
深く溜息をつく。
妾は
足の力が抜け、
その場で膝をついてしまった。
不安が妾の身体を飲み込んでいくのが解る。
「急、すぎるんだよ
夏木…」
こんな弱々しい声を出したのは
あの日以来だ。
妾は
待ってるよ…
．
．
なんて、
云うと思ったかい、夏木！
妾はアンタを絶対に見つけ出して
全部アンタの秘密を吐かせる。
この探偵社員
与謝野晶子を舐めないでおくれ
夏木
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飴 - すごく遅いコメントになってしまったのですが失礼します、一気にここまで読んできました。面白かったです！ (5月16日 12時) (
レス) @page20 id: 894e40409d (このIDを非表示/違反報告)
Allen Hara(プロフ) - 五月晴さん» 初めまして！コメントありがとうございます。「本を守ろうとする猫の話」面白いですよね。応援ありがとうございます！更新頑張ります。 (2019年8月11日 15時) (レス) id: 25b55a3639 (このIDを非表示/違反報告)
五月晴(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。「本を守ろうとする猫の話」は本で読んでいたので、続きが気になります...(*´-`)無理せず更新頑張ってください！ (2019年8月9日 20時) (レス) id: 0c3280e5ea (このIDを非表示/違反報告)
Allen Hara(プロフ) - 紅凛さん» 紅凛さんコメントありがとうございます！そう謎多き夢主、まだまだ真実はッ！！更新頑張ります！ (2019年8月9日 19時) (レス) id: 25b55a3639 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛 - 続き気になります 夢主はいったい何者なのでしょうか 謎は深しですね とても面白いです ゆっくりでもいいので更新頑張って下さい (2019年8月9日 15時) (レス) id: 6cf2837f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホワイトサファイア | 作成日時：2019年8月4日 14時
