五奇人ともう1つの物語 (ページ41)

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あの日の再戦を(5) ページ41

桃李目線

桃李「なんで！！ロン毛はfineがどうなってもいいの？fineに成敗されたのを恨んでるから？じゃあ、何でfineに入ったの？ねぇ！」

渉「姫君。私は別に夏目くんや宗のようにfineを恨んだりはしていません。悪役が私の役目だったのなら、それを演じ切るまでです。そして今は、皇帝陛下に仕えることが私の使命だと思っています。しかし、今回ばかりは違います。楓奏くんは我らが末っ子であって、あの抗争の時代に守れなかった経験があります。今度こそは守ろうと決めていたのです。それが例え、皇帝陛下に逆らうことであったとしても、再び処刑台に上がることになろうとも、この想いを変えることはありません。」

桃李「...何それ。僕達よりそいつのことが大事なの？」

渉「すみませんが、そうです。何せ彼は幻の六奇人の末っ子ですからね。こうしてまた、我々の前に戻ってきてくれたとなれば、次こそは命をかけて守るだけですので。」

意味わからない。みんなみんな、何かを隠している。
さっき言われた言葉が何度も何度も繰り返されていた。

楓奏「渉お兄ちゃん...。それで、ドリフェスはするのですか？しないのですか？」

その問いに会長は僕達の方を見た。

英智「桃李と弓弦はどうしたいかい？これは、ユニットに関わる問題だからね。」

弓弦「私は会長様と坊っちゃまの決定に従います。元々、私は坊っちゃまについてきましたので。」

英智「わかった。桃李はどうしたい？」

桃李「...fineは解散したくない...。だけど、勝てばいいんだよね。」

英智「...まぁ、そういうことになるね。」

桃李「僕はfineなら勝てると思ってる。だって、fineは学院1のユニットなんだもん。誰にも負けないよ。」

僕がそういった時、少し、会長の顔がくもったように見えたけど、見間違いだと思うことにした。

英智「楓奏くん、改めてドリフェスを申し込むよ。あの日の再戦だね。絶対に勝つから、fineへの移籍の準備、済ませておいてね。...あと、君は1人でfineと戦うつもりなのかな？それとも、Sophiaのメンバーを集めるのかな？祐樹くんと竜臣くんは退学してしまっているみたいだけど...。」

零「そういうのは我輩達が補助するんじゃよ。末っ子はお兄ちゃん達に守られるものじゃからな。」

...to be continued