五奇人ともう1つの物語 (ページ40)

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あの日の再戦を(4) ページ40

桃李目線

楓奏「それに僕はさっき彼に喧嘩を売られましたよね？ならば尚更貴方のユニットに入る義理などないし、その子も嫌がってるじゃないですか。Sophiaが解散してしまったのなら仕方が無いので、自分で新しくユニットを作るか、どこが既存のユニットに入れてもらうかします。」

英智「うーん。僕はどうしても君が欲しいんだよね。...じゃあ、ドリフェスで僕達が勝ったら君がfineに入る、あの日の再戦をしよう。あの日、決まらなかった勝負を今度こそつけよう。」

...会長、今、勝負決まらなかったって言ったよね...。
もしかして、本当にあの子の言う通りなの...。
そう言いたかったのにやっぱり声にならなかった。

楓奏「でも、それじゃ、僕にメリットがないです。負けたら僕はfineに入らなきゃいけないのに、勝っても何も無い。これって不公平じゃないですか？」

英智「そうだね。君は何を望むんだい？」

楓奏「どうやら、僕があの日、舞台から落ちちゃったせいで五奇人のお兄ちゃん達は討伐されちゃったらしいですね。」

宗「楓奏、それは断じて違うのだよ。」

奏汰「そうですよ。かなでのせいではありません。」

楓奏「あの時、僕が勝てていればよかった訳だし、負けたとしても、あんな転落事故さえなければ、五奇人のお兄ちゃん達の評判を下げることにはならなかったんですよね？...これは僕が始めてしまったことなんです。あの時、大人しく従っていれば、良かったのかも。まぁ、僕が始めたなら、締めるのは僕ですよね。よって、僕が勝った場合、fineの解散を要求します。」

桃李「...ちょっと待ってよ！」

英智「ごめんね、桃李、ちょっと黙っててくれるかい？」

桃李「黙ってられないよ！だって、解散って。僕、まだfineで活動したいのに！」

楓奏「Trickstarには解散命令を出したのにですか？その時は他人の事だから良かったんですか？」

そう冷静に言われると言い返せなかった。

楓奏「他人に言ったことはいずれ自分に返ってくるんです。...で？どうするんですか？」

英智「...渉は出ないんだろう？」

渉「すみません、皇帝陛下。私も英智の左腕と自負している以上、このドリフェスには出なければいけないのでしょうが、この時ばかりは可愛い弟を優先させていただきます。あの日、我らが末っ子を守ることが出来なかった分、戻ってきた時からはきちんと兄として守ることをあの時、誓ったので。」

...to be continued