再会？したくなかったよ 瑞季Ver ページ1
俺とバシは昔高校と大学が一緒である。
つまり、同級生で、ある訳だが。
聞いてない、先輩なんて、聞いてない！
俺達と楽屋が一緒なんて！
「・・・聞いてない」
ムスッとしたまま、小さな声でつぶやく、彼の名前は新井瑞季。
男性女性恐怖症の彼は今、東京の小さな楽屋で嘆き、悶えていた。
(まーだ拗ねてんな)
「おい、瑞季兄、何してんだよ」
(あ、柚季、今はダメ)
「あ？煩いな、ほっとけや」
(あっちゃー、あれは地雷踏んだな)
「は？お前のわがままに勇季兄さんが付き合っとるんやぞ！」
「お前はそれに金魚のフンみたいに着いてきたんだろ？」
「うわ、むっちゃムカつく！」
これは止めるしかねーか
「こら、2人共喧嘩せんといて！」
この男の名は新井勇季、長男で2人をまとめる役が多い。
怒らせると怖いのはこの男である。
「俺、珈琲買ってくる」
「逃げんなや！役立たず！」
そう叫ぶこの男の名は、新井柚季。
やんちゃで菓子が大好き、作るのも食べるのも。
「・・・逃げてねーわ、ボケ」
「「「え、なんか空気重いんだけど」」」
「！？っ、石橋、くん、」
「？えっと、どちら様？」
「・・・へっ？」
「？」
「おい、バシ、いくら何でも忘れるとかないんじゃない？知り合いでしょ？」
「お疲れ様です、勇季さん！」
「ちょいちょい、待って都築、君はなんで、その人のこと知って、」
「え？お前、・・・瑞季？」
お前が忘れてたから俺は他人のフリをする
「・・・、人違いです」
「え、瑞季？」
「瑞季兄、石橋のこといつも見つめてたから、知ってるんだと思ってたわ」
煽る柚季、この餓鬼、ふざけるのも大概にしろよ・・・。
「ちょ、柚k「は？そんなわけなかろうが！」ちょっと2人とも、もうやめて！」
「瑞季、だよな」
無言は肯定と取られる、だから俺は
「忘れてただろうが、俺の事・・・もう関わりたくなかったのに、クソ」
「バシくん、瑞季さん？に何したの？」
「そうだよ、うちの瑞季があんなに激怒して、態度が悪いのは珍しすぎる」
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作者名：黒衣坂亞梨栖 | 作成日時：2022年6月24日 3時
