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のあside
西日の差し込む午後の教室
おじいちゃん先生の一声で、理系の総合成績表が配られ始める
クラスメイトは渡された成績表に一喜一憂していて。
うちの学校はいわゆる進学校。
親からの過度な期待や、将来家業をつぐことなど沢山のものを背負っている子も多い。
お父さんとお母さんは、のびのび好きなようにさせてくれているし、
どんなに頭が良くても、
無理をして体を壊したら意味が無いと教えてきてくれた
わたしが周りが見えなくなっていれば止めてくれるし、
病院を継げるように。とは思っているけれど
期待に押しつぶされることも無い。
「壇上のあ」
名前を呼ばれて丸められた成績表を受け取る。
席に戻ってゆっくり開く
うん。
ちゃんとキープ出来てる。
今日は病院に寄ってお母さんと帰る日。
お母さんに見せたら喜んでくれるかな。
少し、帰りの時間が楽しみに思えた。
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作成日時:2022年9月26日 7時