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壮大side
スーツの上に羽織ったコートの袖をのばして、
ぶるっと寒さに身体を震わせた
もう秋だなぁ。
いつもこの季節になると思い出すのは
あの日の深冬の手の温かさと、隣に立っていた戦友の姿だ。
今頃あいつはシアトルで、俺にできないような症例を次々片付けているんだろう
どうやっても追いつけそうにないあいつの技術を思い出して、思わず自虐なのか笑みがこぼれる。
だけど、昔のように心をえぐられることは無い。
院長を任されて6年。
俺の経営方針で病院の利益も右肩上がりで、
元院長も先日利益表を見せた時は素直に俺の実力を認めてくれた。
愛せる家族に囲まれていること、自分を愛してくれている人がいることに気づけた事で、全てが上手くいくようになった
たとえ上手くいかないことがあっても、帰る場所があることで乗り越えられることが増えた
そういえば・・・。
深冬の病気が完治してから6年目。か。
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作成日時:2022年9月26日 7時