story seven ページ12
午前中の授業を終えて食堂へ向かう。
空いている席が無いかあたりを見回すと、
ハーツラビュルの生徒が固まっているのが目に入った。
トレイ先輩と、ケイト先輩と…あぁ、問題をおこしてばかりの新入生たちか。
リドルは気づいていない様子なので、
そのままお昼ごはんを食べることにした。
ちなみに今日のご飯はニンジンスティック。
今日、と言っても毎日これなんだけどね、
美味しいから仕方ない。
「Aはまたニンジンスティックかい？
毎日食べてよく飽きないね。
栄養バランスを考えて、たまには他のものも食べ
てみたらどうだい？」
リドルが呆れた顔をして言った。
確かに、栄養が偏っているかもしれない。
『そうだね…明日は他のものを食べてみるよ。
……心配してくれたの？ありがとう。』
僕がそう言うと、リドルは顔を赤くしてまくしたてた。
「と、友達のことを心配するのは
当然のことだろう？
あまりからかうようだと
首をはねてしまうよ！」
あぁ、嬉しいな。
口煩く聞こえる人もいるだろうが、
これはリドルなりの優しさだ。
相手のことを心配して、
ついキツイ口調で注意してしまう。
すぐ怒ると嫌われているが、
ルールを守るのは当たり前。
その当たり前は、自分や他人を守るためだと
ちゃんと理解してる。
僕から見ると、この上なく理にかなった
行動をしている人間の一人だ。
そんなリドルが何故こんなにも嫌われているのか
僕は不思議で仕方ない。
ほら、また新入生の一人がリドルに怒られている。
ハートの女王の法律を知らなかったといえ、
勝手に冷蔵庫のなかのタルトを食べるのは
人間としてどうかと思う。
それを注意されて逆ギレするのは
もっとどうかと思うし。
「そっちの先輩もそう思うっすよね！」
そんなことを考えていると、
テラコッタのような髪色をした新入生が
意見を求めてきた。
どうやら昨日のタルトの話についてらしい。
『君は勝手に人のタルトを盗んだんでしょ？
それで罰を受けてピーピー喚くのは
みっともないし恥ずかしいよ。』
自分の心にしたがって返すと、新入生くんは
「顔に見合わず言う事するど…」
と、思ってた結末と違う現状に嘆いていた。
まぁ、これが自業自得ってやつだよね。
続く
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アリス - んぇ？(気の抜けた声)なんかお気に入りが増えてますぜ兄貴ィしばらく見ないうちに何が…？ (2月1日 22時) (
レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)
蘭爛 - パス教えて！荒らししないよ！ (12月30日 18時) (レス) id: 69d9600af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Alicehomepage/?w=1
作成日時：2023年12月18日 17時
