真夜中のオカルト公務員−短編集3−

酔っ払い＊新 ページ9

伊織さんリク。ありがとうございます。

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side新


『新ー聞いてるんー？』


新｢A、飲みすぎだって…｣


なんでこうなったんだろう…


___数時間前


『新、久しぶりに宅飲みしようよ』


新｢確かに最近やってなかったな…どっちの家？｣


『うちかな。さすがに宅飲みで新の親御さんに迷惑かける訳にはいかないよ』


新｢うちの親、A大好きだから気にしなくていいと思うけど…｣


『疎まれてなくて何より。けど、やっぱり迷惑かけたくないからさ』


新｢わかった。酒はあるの？｣


『いや、帰る時おつまみと一緒に買ってこっかなって』


そんなこんなで宅飲みをすることにしてAが大量の酒を買って家に行って、気づいたらこうなったんだった。


これで冒頭に遡る。


新｢A本当に飲みすぎ…酒強いのにどうしたんだよ…｣


『…この間他部署の女の人達に色気が無いだの顔面どうにかしろだの彼氏が可哀想だの言われた』


いや、酔ったAの色気は凄まじいですけど。


現にちょっとドキッとしてますけど。


新｢A顔は可愛いし、い、色気もあるし、彼氏の俺としては全く可哀想な彼氏なんかじゃないんだけど｣


『あ、顔はわかる。可愛くもないけどブスではない(真顔)』←


新｢可愛いと思うけど…｣


『ただ色気の面は何も言えないんだよね〜ぐうの音も出ない』


A、気付いてる？


部屋着だから緩いTシャツの首周りから鎖骨出てるしスーツじゃないから体型わかりやすいよ？


髪も上げてるから後れ毛がなんとなく色っぽいし。


それに、ショートパンツ履いてるから脚にも目がいくし…


なにより酒で顔が赤くなってる上に目がとろんとしてて、かなり色気が出てるんだけど。


新｢そんなことないと思うけど｣


『ありがとね〜ただ、色気はどうにかしないとな〜新に捨てられそうwww』


ケラケラと笑う彼女は気付いてないだろうけど、俺はAと別れる気はない。


新｢俺は普段から色気ある人よりたまに色気のある人の方が良いな。普段から色気すごいと心配になるし｣


『そりゃたまにでもあれば良いでしょ…』


新｢いや、A家だと色っぽいことあるからね？今だって…｣


『わ、変態新くんだ〜』


にへらと笑うA。


こいつ…！


新｢あくまで俺が好きなのはAで、可愛いし、色気もあるし、Aが落ち込むことは無いよ！｣


『…ありがと』


ふにゃっと笑ったAはやっぱり可愛いと思う。


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