ここにいる3＊セオ ページ5
Aを連れて寝室へ行った。
セオ｢何かあったら起こせよ？｣
『ありがと』
Aが不安にならないように強く抱きしめて寝た。
『っう…やだ、行かないで…』
Aの魘されてる声で目が覚めた。
…2時間か。
あれじゃ、ダメだったのか？
『セオ、ボクを、ひとりにしないで…』
ああ、そうだ。
Aは｢ひとり｣を酷く嫌う。
前に、話してくれた。
セオ｢A、A！起きろ｣
『っ、セオ…？』
セオ｢うん、オレ｣
泣きながらオレの名前を呼んで抱きついてくる。
抱きしめ返せば縋るように力を強めた。
『セオ、セオ…』
不安気にしてるから頭を撫でる。
セオ｢オレはここにいるだろ｣
『うん…』
セオ｢置いていかない、じゃなくてひとりにしないって言うべきだったかもな｣
『！どうして…』
セオ｢寝言で言ってた。いつだったか話してくれたし｣
そう言えばよく分からない声をあげた。
セオ｢どした？｣
『っあー…ごめん、結局弱いんだよね』
セオ｢別にオレにくらい弱音吐いたって良いだろ。というかお前はもうちょっと甘えろよ｣
『はは…甘えられるのがセオくらいだからそうさせてもらうよ』
セオ｢甘えるのはオレだけにしとけ…というかオレだけでいい｣
Aのこういう顔とかこういう声を知ってるのはオレだけでいたいっていうただの独占欲だけど。
『でも寝る前いろいろ言ってくれたのにまた魘されるとかさ…』
セオ｢だから別に良いだろ。何度だって言うし。それに、Aはひとりじゃないだろ。オレだっているし、オレだけじゃない、礼二くん、京一、新、もっと言えば他区の奴らにも好かれてんだろ｣
『他の人が居てもセオが居なきゃ嫌だよ。』
セオ｢そうじゃなきゃ困る｣
抱きしめればんふふっていう声がした。
なんか嬉しそうだけど。
セオ｢なんだ？｣
『セオがいるって実感して安心しただけ。』
なんだこの可愛い生き物←
セオ｢ま、ひとりにさせるつもりも無いけどな｣
『そうじゃなきゃ困るよ』
…こいつ、返してきやがった。
しかも不敵に笑ってやがる。
抱きしめる力を強めれば、またんふふって笑う。
幸せそうでなにより。
セオ｢起きるか？｣
『そういえば意外と時間経ってな…い……待ってまさか起こした！？』
セオ｢いや、全然？｣
『嘘だ！絶対寝言で起こしたじゃん…』
いつものAだ。
＊＊
リクありがとうございました！
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Kanavvv(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませて頂きましたm(_ _)mリクエストさせて頂きたいです🙇♀️セオに甘えたい主人公が見たいです！よろしくお願いします🙇♀️ (2022年2月22日 0時) (
レス) id: a942f64493 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿(プロフ) - 唯さん» 了解です！ (2019年7月25日 16時) (レス) id: 192524dd03 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 前にリクエストさせていただいのに、テーマの設定いれず、すみませんでした！テーマとして花火デートが読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年7月21日 9時) (レス) id: 952973e454 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿(プロフ) - 唯さん» てお楽しみいただけて何よです。ありがとうございます。仙田さんですね。テーマの設定もお願いします。詳しいことは前作の最後のページに書いてあるのでそちらをお読みください。よろしくお願いします。 (2019年7月14日 19時) (レス) id: 192524dd03 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - 楽しく読ませて頂きました！オカルト公務員にはまっていて特に仙田さんが大好きです！リクエストできるなら、仙田さんでお願いします。 (2019年7月14日 12時) (レス) id: 3294f8d3d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴鹿 | 作成日時：2019年7月2日 17時
