てるとくん受け小説

いいんだよ・まひてる（まひとside） ページ32

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最後のチャイムの後、僕はてるちゃんを呼び出した。



この長い片思いに、答えをあげたかったからだ。



『ずっとてるちゃんが好きだった。もうただの友達じゃないんだよ。』



てるちゃんは困って、俯いて泣きそうだ。



…あぁ。


やっぱりかぁ…それが答えなんだね。




僕の何がダメ？


ってそんなことはどうでも良くて、


困らせてしまって、本当にごめんね。



僕の好きって想いを、ただ静かにきいてくれただけでいいんだよ。


いいんだよ。


本当にそれだけでいいんだよ。




初めて感じた気持ちはてるちゃんが僕にくれたもの。



昨日の夜はどうしても眠れなくて。



この長い片思いの、始まりを思い出してたよ。




てるちゃんは細い声で、

　
　 「もう友達じゃないの？」 って



僕もどうしよう…苦しくて泣きそうだ。



あぁ…ちゃんと“恋”をしてた。




僕の何がダメで、ってそんなことはどうでも良くて。



涙を流す目にはうっすらと隈がある。



悩ませてしまってごめんね？


僕の好きって想いに、



　 「…答えられなくてごめんね。ｸﾞｽｯ」


だなんて



いいんだよ。

いいんだよ。


てるちゃんはそれでいいんだよ。



明日からのことなんて、もうわからないけど。



きっとしばらく僕は、変わらずてるちゃんが好きだろうね。



すれ違ったときの


　 『おはよう』


の挨拶も、今まで通り言っていいのかな？





僕の何がダメで、ってそんなことはどうでも良くて。



本当に困らせてしまって、



　 『…ごめんね。』



僕の“好き”って想いを、ただ静かにきいてくれただけで


いいんだよ？


いいんだよ。


てるちゃんはそれでいいんだよ。


いいんだよ。





…いいんだよ。






僕はそれでいいんだよ

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