てるとくん受け小説

ドライフラワー（ばぁうてる）てると視点 ページ3

多分、僕じゃなくてもよかったんだろうな。

忙しくて、余裕のない二人だったし…。

だから、お互い構えずに喧嘩ばっかりしてさ、本当に悪かったなぁ。


ずっと話そうと思ってた、
「きっと俺ら合あわないね」って言葉は僕が言う前にばぁうくんが言った。


二人で住んでた部屋はちょっぴり窮屈で、ばぁうくんとばかり話していてほんとはつまんなかった。


今度会ったときは、今日の事を笑わらってくれるかな？

他のメンバーにバレちゃまずいからなぁ。

別れた理由もちゃんと話せないけど、たぶんお互い…まだ好きなはずだから。

ばぁうくんの配信でも聞こっと！
寂しくて、…泣きそうだもん。


ばぁうくんは相変わらず優しい声で、
彼の笑顔と重なって、
ちょっと不器用でぶっきらぼうなとこも、全部、全部まだ好きだなぁ。

彼にもらったドライフラワーみたいに
二人で過ごした日々もきっと色褪せるのだろうか…？

「嫌だなぁ…。」


多分、ばぁうくんじゃなくてよかったのかな？

もう思わせ振りな行動で、泣かされることもないし！

「僕ばかり独りよがり」なんてこと
なくなった

全員での放送の時のばぁうくんをみて分かった。
あんなに悲しい別れでも
時間がたてば忘れてくんだ。もう、ただのメンバーなんだって。

それどころかいつもよりもまひとくんとイチャイチャしてて。

あぁ、そういうことなの？

二人は、ちゃんとうまくやれているのかな？

もう顔も見たくないからさ…

「もしもしてるちゃん？今会える？」

変に連絡してこないでほしい！

「ばぁうくんには…まひとくんが居るでしょ。」

「へ！？なんのこと？」

都合がいいのは変わってないんだね

「…はぁ、いいよ。会おう。」

でも無視できずにまた少し返事

「やっほー！てるちゃん。」


声も顔も不器用なとこも
多分今も嫌いじゃない

「…っ、やっほー！」

ドライフラワーみたく
時間が経てば
きっと色褪せる

「ばぁうくん、おめでとう」

月灯りに魔物が揺れる

「てるちゃん？」

きっと僕もどうかしてる

「ｸﾞｽｯ」

暗闇に色彩が浮かぶ
赤黄藍色が胸の奥

「てるちゃん。」

ずっと貴方の名前を呼ぶ

「ばぁうくん…。」

好きという気持ち
また香る


声も顔も不器用なとこも
全部、全部、


「幸せになってね。」

“大嫌いだよ”


まだ枯れない花を
君に添えてさ

「ごめんね。ありがとう。てるちゃん。」

ずっとずっとずっとずっと
抱かえてよ





「さよなら。ばぁうくん。」

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