リスクテイカー�� まひと視点・そうま視点 ページ13
まひと視点
てるちゃんは、ポロポロと涙を溢しながら今までの複雑な感情を話してくれた。
『僕は、それでたくさんメンバーを傷つけた…。
まひとくんのことも、何度も殺そうとした。
こんな自分が汚くて、嫌い。』
「…そんなことないっ。」
僕は自分でも驚いた。
てるちゃんが弱音を吐くことが珍しかったのもあるが、知らない間に大きな声が出ていた。
「確かに！僕に何も言わずに死んだてるちゃんのこと、怒ってるし。
知らない間に刺されてたとか知りたくなかったけど！
でも、…てるちゃんは汚くないよ。
寂しかったんだね。
辛かったね。
…気づいてあげれなくてごめんね。」
僕も、涙を流していた。
「彼氏なのに、てるちゃんの痛みに気づけなくて呑気に過ごしてた。
てるちゃんは一人で戦っていたのに。
本当にごめんね。
＿＿＿大好きだよ。」
てるちゃんが顔をあげる。
エメラルドの瞳が、不安と期待でゆらぐ。
『……そまちゃ、まひとくん。本当にごめん。』
てるちゃんはポケットから鍵を取り出した。
『これが、出口の鍵だよ。
これを使えば、現実世界に戻れる。
大丈夫。僕は追いかけないから。』
「でも、それって…」
『うん。この世界にはもう、いられない。
お別れだね、まひとくん』
「…てると。」
そうまくんがてるちゃんを静かに見つめる。
『ありがとうね。そまちゃ、色々と。
楽しかったよ。
それにこうやって…別れも告げれた。』
「そうかそうか…。ｸﾞｽｯ良かったな！」
そうまくんをてるちゃんの頭をわしゃわしゃと撫で、鍵を受け取った。
『じゃあね。二人とも』
「あぁ、バイバイ。」
＿＿＿本当に、いいのかな？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうま視点
てるとはまひとと話せたことによって、気持ちが落ち着いたみたいだ。
もう、終わりにする決心もついた。
あとはこの鍵を出口に持っていくだけ。
そしたら、…もうてるとには会えない。
寂しいが、いつかは終わらせなければならなかったこのゲームを、
こんな終わらせ方にできたならばあいつにも未練はないだろう。
「お！まひ、出口見えてきた
ｸﾞｻｯ
ぞ…ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」
…何が起きた？
腹を見ると、血が出ていた。
(まさか…？)
が、後ろを振り返ってもてるとは居なかった。
なら…
「…まひ？」
そこには笑顔で、ナイフを持ったまひとがいた。
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十五夜 - 更新ありがとうございます！ほんと神ってますね！季節の変わり目なので体調にはお気をつけてください (2021年9月14日 17時) (
レス) id: 60d1d84311 (このIDを非表示/違反報告)
雪音くん。 - 孤独の宗教大好きなので読んでてめっちゃ楽しかったです！リクエストで、ばうまひで夜に駆けるお願いします！ (2021年9月13日 20時) (レス) id: 07fdfe6512 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - あいろまさん» カレシのジュードめっちゃよかった！！！ゾクゾクした。。 (2021年9月13日 16時) (レス) id: afebd1bb00 (このIDを非表示/違反報告)
あいろま - 十五夜さん» 頑張って書けました(o^−^o) (2021年9月12日 6時) (レス) id: 6e4e41c97d (このIDを非表示/違反報告)
十五夜 - あ！孤独の宗教だ！リクエストに応えてくださってありがとうございました！ (2021年9月11日 16時) (レス) id: 60d1d84311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいろま@眠い | 作成日時：2021年8月3日 18時
