エース・トラッポラはからかいたい【番外編】 ページ45
××
※30ページ参照。
「で？結局どうなの？好きなの？」
好奇心で輝く瞳をデュースはなんとも言えない眼差しで見つめ、そして溜め息を吐いた。何故会って一日も経っていない男と恋バナをしなくてはいけないのか。それにこいつに言ったら明日には全校生徒に知られていそうだ。
「で、どこに惚れたの？」
「何で惚れてる前提で話が進んでるんだよ！」
デュースが顔を真っ赤にして睨みつけるとエースは「おーこわ」とわざとらしく肩を竦めた。そして「結構悪趣味だよな」と続ける。
「全然笑わねぇし、そんな愛想もないっていうかさー。あといくらなんでもあれは怪力すぎない？ゴリラじゃん。あいつを好きになったやつは世界中探しても真面目クンくらいだと思うよ」
「てめっ惚れた女の悪口は許さねぇぞ！」
「白状が早い」
しかも「惚れた女」なんてクサい台詞まで言っちゃって。録音しとけばよかったーと呟くとデュースもカマをかけられたことに気がついたらしく、みるみるうちに顔を青ざめさせた。
「ひ、卑怯だぞ……」
「はいはい、なんとでもどーぞ。それで？どこを好きになったわけ？」
「……まず、僕を受け止めてくれた優しさと強さに一目で惚れた。まだ姐さんのことは全然知らないが、でも……いずれちゃんと告白するし、結婚を前提としたお付き合いを考えている。子どもは何人でも良いが僕としては男の子と女の子一人ずつが理想的だ。名前は僕の名前と彼女の名前を取って……いつか家族全員でマジカルホイールに」
「激重じゃん」
ただ一言。重い。クソ重い。
まさかここまでとは流石のエースも予想していなかった。そもそも会って半日でもう結婚のことも考えているとは……ドン引きである。引く。めっちゃ引く。
(……そもそも、あいつもユウと同じで異世界から来たやつなのに)
いつ帰るかもわからないような得体の知れないやつによくガチ恋できるよなーとある意味感心する。しかし面白いネタであることは間違いない。
「いやあ、これから楽しくなりそうだわ。な、真面目クン？」
「お前……何か企んでるだろ」
「他人の恋路ほど面白いもんはないってな」
「やっぱり企んでるじゃないか……！」
言わなきゃ良かった、と頭を抱えるデュースを尻目にエースはニヤリと笑った。
「ま、頑張れよ！特に応援はしないけど！」
「そこは嘘でも応援しろよ」
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柊あんず(プロフ) - 洸さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありません…画力やばいですよね…表紙絵見るたびに惚れ惚れします…更新頑張りますね…！！ (2022年5月5日 17時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
洸 - 待て待て待て待て画力チートか？画力高杉な？めちゃくちゃ綺麗じゃないっすか。話も素敵です！更新待機。 (2022年4月24日 16時) (レス) id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 櫻陽花さん» コメントありがとうございます！ただいま訂正させていただきました〜！ありがとうございます (2021年3月29日 15時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
櫻陽花(プロフ) - 序盤の鉱山内での台詞ですが…5年ではなく10年だったと思います…… (2021年3月28日 21時) (レス) id: 07bd924354 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 鮎さん» コメントありがとうございます〜！襲いくる数々の理不尽…！耐えるんだ！多分、三章くらいではメンタルムッキムッキな女の子になっていると思いますね(遠目) はい、更新頑張ります…！！ (2020年6月28日 1時) (レス) id: 30d83766f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2020年5月30日 23時
