5、極まるはこんふゅーじゅん ページ5
××
「ごほん。意識が曖昧なようなので歩きながら説明して差しあげますね。私、優しいので」
「あ、ありがとうございます！」
図書室らしき場所を出て、私と人間の男子、そして口を塞がれた謎生物は不審者の後ろを歩いていた。否、正確な立ち位置は人間の男子と謎生物は不審者の隣を。そして私はそんな彼らのちょ〜〜〜っと後ろを歩いている。もちろん、私は空気と化していて会話に入れませーん！
「ここはナイトレイブンカレッジ。世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ、魔法土の卵が集まる、ツイステッドワンダーランドきっての名門魔法土養成学校です」
へー、ホグワーツみたいな感じなのかー
マルフォイとかいるのかなー 私、ダンブルドアが一番好きなんだよな〜
……うん、色々ツッコミを入れたい部分が多すぎる。
けれど会話に割って入る勇気がこの私にあるはずなく不審者と人間の男子の会話を後ろからコソコソ聞いているくらいしかできなかった。
「私は理事長より、この学園を預かる校長、ディア・クロウリーと申します」
「ナイ……カ？」
「この学園に入学出来るのは『闇の鏡』に優秀な魔法土の素質を認められたもののみなのです」
�牋猫瓩龍世冒�ばれた者たちか……闇に選ばれるって複雑だろうな。
(それってつまり全員スリザリン生ってこと？)
いやだって闇に選ばれるくらいだし……スリザリン生育成学校の可能性もあるんじゃ。
「選ばれし者は『扉』を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる。あなた方のところにも『扉』をのせた黒い場所が迎えに来たはず、なのですが……」
不審者が唐突に後ろを歩いていた私に視線を向けてきて、全身がピクリと震えた。くそ、ビビらせやがって……そして後頭部から爪先までじろじろと見下ろして、溜め息を吐く。
「……あなた、何故ここにいるのですか？」
それはこっちが聞きたいんですが……
「その服もうちの学園のものではありませんし、しかも女性ときた……しかし、部外者がこの場にいるなんて有り得ない。……一体何故……最後にもう一度だけお聞きしますが、本当に、ほんっとうに、男性ではないのですよね？」
「はい！じょ・せ・いです！！」
やけくそになって答えると不審者は深い溜め息を吐いた。そしてまた「困りましたねえ」と頭を抱え出す。大丈夫ですか？と人間の男子が不安そうに声をかけた。
「だ、大丈夫です。とにかく、入学式に行きましょう。もう寮分けも終わってしまっているはず……」
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柊あんず(プロフ) - 洸さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありません…画力やばいですよね…表紙絵見るたびに惚れ惚れします…更新頑張りますね…！！ (2022年5月5日 17時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
洸 - 待て待て待て待て画力チートか？画力高杉な？めちゃくちゃ綺麗じゃないっすか。話も素敵です！更新待機。 (2022年4月24日 16時) (レス) id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 櫻陽花さん» コメントありがとうございます！ただいま訂正させていただきました〜！ありがとうございます (2021年3月29日 15時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
櫻陽花(プロフ) - 序盤の鉱山内での台詞ですが…5年ではなく10年だったと思います…… (2021年3月28日 21時) (レス) id: 07bd924354 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 鮎さん» コメントありがとうございます〜！襲いくる数々の理不尽…！耐えるんだ！多分、三章くらいではメンタルムッキムッキな女の子になっていると思いますね(遠目) はい、更新頑張ります…！！ (2020年6月28日 1時) (レス) id: 30d83766f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2020年5月30日 23時
