らくだい魔女と青春の始まり (ページ7)

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あたしたちは今､ホウキで空を飛んでいる途中｡

(うっわ～､なにこの沈黙｡なんか居心地悪い～)
って思ってると､チトセが話をきり出した。

チ「フウカ､お前を先に城へ､送ってってやる」

フ「え､でも､あたし今から街に用があるからー」

ル「ちょうど良かった｡オレらも街に今日発売の『勇者グラウディと賢者ラムレスⅨ』を買いに行く予定だったんだよ｡このまま一緒に買いに行くか？」

フ「行く行く！あたしもその新作を買う予定だったんだ♪」

ル「へ～､フウカもゲームに興味あったんだ」

あたしが「もっちろーん♪」という前に､

チ「フウカはゲームと､食べること､寝ることに〝しか〟興味にないもんな」

会話をきいていたらしいチトセがそう言って､スピードをあげた｡

フ「くわぁ～､そんなことないからっ」

前を行くチトセの背中に向かって叫ぶと

ル「2人とも仲がいいんだね」

フ「そ､そんなことあるわけないわよっ､あたしに対してイヤミしか言わないし」

チトセはきこえてなのか珍しく反論しない｡

ル「チトセが羨ましいな～｡フウカと仲良くて」

フ「え...なんで？」

ル「予想通りの鈍感さだな｡まぁ､フウカらしいけど」

フ(あ､あたしらしい？なにがあたしらしいのかな？)

その時