らくだい魔女と青春の始まり (ページ37)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:130,700 hit

３５ページ37

セ「ひ･め･さ･ま！もう起きてください｡朝ですよ！学校遅刻しますよ！？」

フ「もううるさいなぁ～あと5分だけ～…」

セ「そのセリフ､さっきもききましたよ」

フ「うぅ～わかった､起きるから～」

あたしは眠たい目をこすりながら目指し時計を見る｡

フ「ん？え､やばっ！朝の会まであと少しじゃん！」

急いで朝食を食べると､制服を着てカバンを持っていきおいよくお城を飛び出した｡

つきぬけるような真っ青の空｡はるか下には建物がたくさん並んだ町｡
そんな景色をゆっくり見てたいところだけどそんなヒマはない｡

フ「ちーこーくーすーるー！」

猛スピードでホウキを走らせ､青々とした森の中にたたずむ赤茶けたとんがり屋根の学校の校門をくぐりぬけた｡

フ「ふぅ｡一応間に合った～！」

ホッとしながら校舎に向かうと､人気のないげんかんホールにチトセの姿があった｡

フ(はは～これはまたお兄さん達に目覚ましを止められたパターンか)

フ「哀れな十三番目王子～」

いやみたっぷりのニヤリとした顔でチトセの背中に向かってつぶやく｡
チトセはゆっくりと振り返ると怒った顔で

チ「なーにが哀れな十三番目王子だ｡お前だってどーせ夜遅くまでゲームしてたから寝坊したんだろ？」

フ(す､全て当たってて言い返せない…)

フ「な､なによ自分だって言えないじゃない」

チ「オレは正当な理由があるんだ｡」

フ「正当な理由ってどーせお兄さん達に目覚まし止められたんでしょ～！遅れたのには変わりないから」と言い終わる前に朝の会が始まるための鐘がなりひびく｡

フ「げ､やばいっ！早くしなきゃ！パティ先生に怒られるぅ～」

チ「やべえな！早く行こうぜ」