らくだい魔女と青春の始まり (ページ34)

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ルークは腕時計を見てイスから立ち上がる｡

ル「おい､もうすぐ六時だぞ」

チ「まじかよ！やっべ～､門限もうすぐだ｡少しでも遅れたら兄貴たちに言われるからオレ､先帰るな｡カリンごちそうさま｡おいしかったよ｡また明日な」

と言い青の城の方へ飛んでいってしまった｡

フ「あたしもそろそろ帰らなきゃ！ママの雷が落ちるからな～｡カリン､ありがとね！学校でね～！」

カ「うん！フウカちゃん､ちゃんと宿題やるのよぉ～？」

フ「げ､忘れようとしてたのに…」

カ「もぅ～だめよ～｡それこそ雷が落ちるわ～」

フ「うう…わかった､やるよ」

カ「うん！頑張ってぇ～」

宿題のことを言われ首をすくめてホウキで空へ飛び立つ｡
続くようにルークが飛ぶとカリンに向かって

ル「じゃあ､オレも帰るかな｡カリンお邪魔しました｡今日はありがとう｡これからもよろしく」

カ「もちろんだわぁ～！こちらこそよろしくねぇ～！みんな､またゆっくり遊びに来て～」

フ「うん♪カリンばいばーい」

あたしたちはホウキにのったまま､じょじょに小さく見えていくカリンに手を振った｡

カリンが見えなくなった瞬間から沈黙が続く｡

フ(2人きりになっちゃった…なんか気まずい｡なんか話題ないかな～話題…あ！)

フ「あ､あのさ～､さっき噴水で言ってたことって本気なの？」

ル「バカか｡本気じゃなきゃこんなこと言わね～よ」

フ「だ､だって～､信じられないんだもん」

ル「信じられないってなんだよ」

フ「ル､ルーク結構モテるじゃん｡そんな人があたしを好きってもったいないって言うか､ありえないって言うか…」

ル「なんでもったいないんだよ？」

フ「そりゃ～､あたし全然かわいくないし､勉強出来ないし､モテないし…」

ル「はぁ｡お前､ほんと鈍いな…お前結構モテるんだぞ？」

フ「そ､そんなことあるわけないじゃん」

ル「まぁいいや｡じゃあ､オレこっちだから…また､学校で」

フ「ん？うん｡わかった｡明日ね」

そう言ってあたしは銀の城の方､ルークは青の城の方へと飛んでいった｡