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抵抗はしないで 。 ページ7

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『…………此の体制の意味が判らない。』






太宰は、Aをベッドに押し倒したあと
ぐっ、と組み敷いた。


当然、Aの力ではどうにもならない。








「……押し倒したこと? 其れとも、組み敷いていることかな。」









『……両方。組み敷かれた状況で
 することと云ったら大体一つしかない………っ…』








「そうだね。………正解だよ、A。


 もう君が今迄してきた事なんて把握済みだ。

 …………なら、私のする事も一つしかない。

 君の弱い処なんて私が幹部をしていた時から判っているし。」









  ─── ¨ 君は淫犯として生きていけばいい。¨ ───



 
  ─── ¨ まるでアンタは満たすだけに産まれた人形ね。¨ ───







其処に居るのは、瞳に光を宿さぬ少女。

生きる事、己で動く事さえどうでもいい、
と云わんばかりの少女。








『─────…………人形……』






「───A……、?」








少女と、Aの姿が重なった気がした。









.









.









.









「──人形は誰?


 Aは 人形なんかではないだろう。」






『っ………?………ぁ、今……』


無意識に、あの時の………?









「………思っていたより、拗れてるようだね…


 まぁ、もう手の届く処に居てくれてるのだから
 私も存分に動けるけれど………。


 まずは、ケアが大事だよね。







 ……………恐かったら、私にしがみついて良いから、
 下手に抵抗しないでね 」






『…………?なに、するの……ッ嫌、だよ


 太宰………!……や、だ…嫌、だって…ば……!』







太宰に抱き抱えられた状態のAは
上着の牡丹をプツ、プツ と外されている。

動揺しているAは、抵抗力も当然 無いに等しい。



嘗てのトラウマの為か、Aは
目に涙を溜め乍、嫌だ 嫌だ と抵抗する。









「………Aが嫌なのは、何処かの誰かさんと
 した時の感覚と、………感じていた自分。」




『ッ………だざ、い……』








「……今は見上げないで呉れ給え…


 大丈夫。痛いことも恐いこともしないから。」




『…………う、ん……』





ぎゅ…、っと太宰の服を掴み乍、こくん、と頷いた。






「……よしよし。


 一寸だけ、消毒するね。」









.








完結まで、頑張れるかな…



コメントありがとうございます。





.

終わり←経緯 。



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シディア - 続き読みたい! 消さないで、、、ほしい (2021年7月27日 23時) (レス) id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きを読める事を楽しみにしています (2021年4月14日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 消さないで〜 (2020年3月29日 18時) (レス) id: 31d6b5db5b (このIDを非表示/違反報告)
みしゅあッ! - 語彙力が無いのであれですが…… 兎に角消さないで下さい!! (2020年3月29日 18時) (レス) id: 0545beb8d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宵時雨 | 作成日時:2020年3月27日 3時

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